緊急宣言延長初日 多くの店は自粛、一部営業再開

2020年05月08日 07:42

  • 上映を再開できず、スクリーンを前に窮状を訴える大野信浩総支配人=7日午後2時19分、岐阜市日ノ出町、シネックス 
  • 営業を再開し、みずみずしい野菜や山菜を並べた農作物直売所=7日午前8時50分、飛騨市古川町壱之町、三寺めぐり朝市 

 大型連休が明け、政府の緊急事態宣言の延長期間が始まった7日、岐阜県内では多くの店舗や施設が予定していた営業再開を取りやめ、県の要請に応じて休業を選択した。新型コロナウイルス感染を防ぐための決断で、関係者からは「一日も早く再開したい」との声が漏れた。一方、休業要請の対象ではない店舗では、自粛していた営業を再開する動きも出ている。

 岐阜市日ノ出町の映画館シネックスは7日に営業を再開する予定だったが、当面の休業延長を決めた。4月中旬には5月の上映予定を固め、再開を待つばかりだったが、配給会社にメールで再開延期を伝えた。7日は営業状況の問い合わせや励ましの声が寄せられたといい、総支配人の大野信浩さん(60)は「休業延長は厳しいが、やむを得ない。14日に宣言の解除や休業要請の緩和が示されると期待している。一日も早く再開したい」と願った。

 カラフルタウン岐阜(岐阜市柳津町)やモレラ岐阜(本巣市)、各務原市や大垣市のイオンモールなどの大型商業施設では、専門店街や映画館が休業を継続。食料品売り場はこれまで通り営業を続けている。県内で25店舗を展開するスポーツクラブ「アクトス」も31日まで休業を延長した。

 一方、飛騨市の農産物直売所「三寺めぐり朝市」(古川町壱之町)と「地場産市場ひだ」(同町朝開町)は営業を再開した。いずれも市内で採れた野菜や山菜などの販売所で、休業要請の対象ではないが、これまで自主的に休んでいた。

 再開を急いだのは、販売所が営業できないと農作物を卸す農家が、育ちすぎた農作物を大量に廃棄しなければならないためだ。農家43人から販売委託を受ける三寺めぐり朝市の運営団体の井之口忠彦会長(75)は「生産者のことを思うと、これ以上は休業できない」と苦しい事情を語った。

 飲食店の中には営業形態を変更して再開する動きも。岐阜市弥生町の「ビッカフェ」は、テークアウトのみに切り替えて営業を再開。店主の堀江俊宏さん(41)は「県内はこのところ感染者が増えていないし、協力金(の追加)もない。何もしないよりは店を開けた方がいい」と話した。

 また、休業要請を受けているパチンコ業界では、6日までに県内全ての店舗が休業したが、7日は岐阜市や本巣市で営業を再開した店舗があった。県は営業を再開した店舗を確認中で、今後、休業要請の通知などを検討している。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会 経済