子どもへ無償弁当届ける 岐阜市のNPO、困窮家庭に

2020年05月11日 08:32

用意した弁当を杉浦陽之助理事長に手渡す石神英樹さん(左)=山県市高富、ビストロサングリエ久助

用意した弁当を杉浦陽之助理事長に手渡す石神英樹さん(左)=山県市高富、ビストロサングリエ久助

 新型コロナウイルスの感染拡大で休校が続く中、岐阜市粟野東のNPO法人「コミュニティサポートスクエア」は、自宅にいる子どもたちのために岐阜・西濃地域を中心に無償で弁当の提供を始めた。生活に困っている世帯が対象で、飲食店13店が協力し、岐阜市内は宅配も対応。今月末まで、計4500食を用意する。

 同NPOは岐阜市内2カ所で生活保護や就学援助を受ける世帯の子らに勉強を教える学習支援に取り組んできたが、コロナ禍で中断。代わりに食事面を手助けしようと、「ゴールドマン・サックス緊急子ども支援基金」(事務局・東京)の助成を受け8日から取り組み始めた。

 弁当は岐阜、西濃、中濃地域のホテル、居酒屋、ステーキ店、ラーメン店、カフェなどが交代で作る。山県市高富の洋食店「ビストロサングリエ久助」の石神英樹さん(52)は「うちも売り上げは落ち込んでいるけれど、家にいる子も親さんも大変そう。食べることを通し貢献できれば」と協力することにした。

 家族の分も注文可能で、10日は104食を用意。利用した自営業の女性(49)は「食べ盛りが3人いて食費や手間が増え大変。昼時に家に戻らないといけなかったので、弁当は金銭的にも時間的にも気持ち的にもありがたい」と喜んだ。

 取りあえず、「ぎふ学習支援ネットワーク」の構成団体で学ぶ子どもと家族、紹介者らを対象に始めたが、ひとり親家庭の支援者や子育て支援団体を通じた注文も寄せられている。

 同NPOの杉浦陽之助理事長(52)は「『弁当が届くという優しさがありがたい』というお礼の声もさっそく届いた。これまでつながりがない家庭でも、いま本当に必要という声があれば極力対応したい」と話している。

 申し込みは、電子メールcafewaon2020@yahoo.co.jpへ、所属団体と氏名、電話番号、受け取り日、受け取り店舗、住所を連絡。前日の午後3時までに予約が必要で、最寄りの店舗で受け取ることができる。

 協力店舗は次の通り。

 和風喫茶よしの(岐阜市茜部神清寺)▽キッチンフクイ(同市加納堀田町)▽カフェこびとのすみか(同市雨踊町)▽居酒屋喰快(同市羽根町)▽ラーメン天外長良店(同市長良福光)▽156ステーキ(同市北一色)▽たこちゅう本店(同市早田東町)▽だいにんぐかふぇROSSO(同市東島)▽カフェドエンジェル(同市下鵜飼)▽ビストロサングリエ久助(山県市高富)▽ひよし屋給食(大垣市歩行町)▽中華料理しょうりゅう関店(関市平和通)▽グリーンホテル小松屋(揖斐郡大野町黒野)


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