写真やオブジェ、作家が直接アピール 作品展をライブ中継 

2020年05月11日 08:05

自身のヒョウタンアートを紹介しながら作品展をライブ中継する竹内蘭さん=養老町鷲巣、養老鉄道養老駅

自身のヒョウタンアートを紹介しながら作品展をライブ中継する竹内蘭さん=養老町鷲巣、養老鉄道養老駅

 新型コロナウイルス感染拡大で、イベントや展示会を行う地域の施設が利用停止となり、作品発表の場が失われる中、岐阜県養老郡養老町ゆかりのアーティストグループが、養老鉄道の養老駅舎を会場に動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信の作品展を行った。

 グループ展名は「ミニマム・エキシビション・ヨーロー」。地域で草の根的に活動する養老町出身、在住、在勤の作家やアーティストが交流を図ろうと、実行委員会をつくり、昨年9月に養老公園内にある「養老天命反転地」で初開催した。2回目の今回は築100年を超す養老駅舎を舞台に、大型連休で訪れる多くの人に見てもらおうと、今月1~6日の日程で企画していたが、コロナ禍で外出自粛要請が出される中、展示会場は入場禁止に。代わりに「家で作品展を楽しんでもらおう」と双方向のライブ配信を試みた。

 今回は8人の作家らが参加。駅舎内にある旧待合室にヒョウタンアートや写真、木工芸、陶芸、石や陶器のオブジェ、デザイン画など、それぞれ近作の計20点ほどを展示。実行委の代表を務める竹内蘭さん(41)が進行役となり、1~6日は毎日1時間の番組として作品展を中継。作家は日替わりで電話出演し、竹内さんとのやりとりの中で制作意図や作品の魅力をアピールした。視聴者からは作品に対する感想や質問などのコメントが多く寄せられ、その都度、番組内で紹介しながら答えた。中には「作品を買いたい」「養老に行って実際に見てみたい」などの声も寄せられた。

 6日間の会期中、常時20人近くが視聴、ライブ後の動画再生回数も600回を超えた。竹内さんは「ただ一方的に作品を見てもらうだけでなく、双方向で作者とのやりとりの中で作品の魅力も伝えることができ、作品展の新しい形が提案できた」と手応えを語る。

 作品展は7月には、飛騨から古民家を移築した同町の久保田家具工房で開催予定。9月には再び養老天命反転地で巡回展を開く予定で、竹内さんは「今回の成果を次につなげていきたい」と話している。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス