県民「ほっとした」 緊急事態宣言解除 

2020年05月15日 08:00

  • 岐阜など39県での緊急事態宣言解除に関する安倍首相の記者会見を映す街頭ビジョン=14日午後6時21分、岐阜市橋本町 
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 新型コロナウイルス感染症で政府が全都道府県を対象に発令した緊急事態宣言が14日、岐阜を含む39県で解除された。約1カ月間にわたる外出の自粛や社会経済活動の制限をこらえてきた県民からは解除を歓迎する声が上がる一方で、先行きや感染の再拡大のリスクを心配する声も聞かれた。

 「岐阜と愛知が解除されてほっとしている」と話すのは、名古屋市に電車で通勤する会社員女性(53)=岐阜市=。事務担当で宣言中も普段通り出社し、家族に心配されていたといい、「早く日常が戻ってくることを願う」と期待した。

 岐阜市のホームページ制作会社リーピーでは、解除後も社員の6割がテレワークを希望。広報担当の石川まひろさん(24)は「新たな働き方として定着した。時差出勤も柔軟に取り入れて仕事に励む」と話す。

 学校再開への期待も高まる。小学生2人と園児を育てる自営業女性(41)=中津川市=は「子どもとずっと家にいるとお互いストレスがたまり、つい怒ってしまった」と明かし、学校再開は「本当にありがたい。一から勉強を教えるのがどれだけ大変か分かった」と話した。一方、小学1年の子がいる主婦(35)=同=は「入学式後すぐに休校に入ったので授業がどうなるか分からない。ついて行けるだろうか」と心配する。

 中部学院大看護学科の3年生(20)は看護実習が延期や中止となっており「学習の遅れを取り戻せるか本当に心配」と悩みを吐露する。アルバイト先の休業で金銭的にも影響を受けており、「再開の日程が決まっていないのでまだ解除の実感はないが、日常が戻る第一歩として希望を持ちたい」と語った。

 飛騨市神岡町のデイサービス施設を利用する同町の女性(82)は県外との人の出入りが増えるのを心配する。「にぎわいが戻るのはうれしいが不安がある。マスクと手洗いは欠かさないようにしたい」と話す。

 大垣市で合唱団を指導する田中康司さん(57)=同市=は、県が合唱サークルの活動について、感染症対策を求めた上で休止を段階的に解除する方針を示したことで「ちょっと出口が見えてきた」と話す。ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を取り入れた形式での練習を考えており「団員が一人でも自信を持って歌えるよう指導できたら」と前を向いた。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会