夏の甲子園中止へ 県内指導者「球児に掛ける言葉ない」

2020年05月16日 11:24

 第102回全国高校野球選手権大会が中止の方向で検討されていることが15日に明らかになり、岐阜県内指導者からは「春の選抜に続き夏も中止になれば、選手に掛ける言葉がない」などの落胆の声が相次いだ。

 「本当に中止が決まってしまったら、子どもたちの顔を見られないくらいつらい」と言葉を詰まらせたのは、春夏通算32度の甲子園出場を誇る大垣日大の阪口慶三監督。選抜や春の県大会が中止となって以降は「夏の甲子園は開催してほしい」と願っていただけに「決定してしまったら言葉にできないほど寂しい」と続けた。

 昨夏の甲子園で県勢10年ぶり、中京としては初のベスト4へ導いた橋本哲也監督は「インターハイも中止になっているので、こればかりは仕方がない」と理解を示す。中止が決定した場合には「こちらもどう接するのかが大事。3年生としっかり向き合っていきたい」と精神面のケアの重要性を強調した。

 甲子園が中止された場合でも、岐阜大会の開催は望む声も聞かれた。「うちには野球に懸けて寮生活をしている子がほとんど。その気持ちを思うとかわいそう」と肩を落としたのは岐阜第一の田所孝二監督。「岐阜大会だけでもやってあげて、3年生全員がベンチに入れるような方法で開催してくれれば少しは思い出にもなる」と選手の心情をおもんぱかった。

 昨秋、県で準優勝した大垣商の有賀竜也監督も、「本当に甲子園が中止になってしまっても、3年生が球場に立つ場を設けてあげてほしい」と力を込めた。


カテゴリ: スポーツ 高校野球

関連記事