戻り始めた日常、マスクと一緒 解除後初の週末

2020年05月17日 07:40

  • 本格的に営業を再開した大型商業施設などには人の流れが戻りつつある=16日午後4時10分、本巣市三橋、モレラ岐阜 
  • 再開された公園のバラ園を散策する親子=16日午後2時22分、可児市瀬田、花フェスタ記念公園 
  • 入場口でフェースシールドと手袋を着用して入場券を確認する職員=16日午後2時18分、可児市瀬田、花フェスタ記念公園 
  • 時短営業を知らせる店頭の張り紙を見ながら入店する客=16日午後3時40分、岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋 
  • 露店がほとんど出ていない宮川朝市。観光客の姿もない=16日午前10時25分、高山市下三之町 

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が岐阜や愛知など39県で解除されて最初の週末となった16日、岐阜県内では大型商業施設や公園などが約1カ月ぶりに再開し、緩やかに日常の姿を取り戻し始めた。ただ、マスク姿で外出する人がほとんどで、感染拡大の第2波への不安を抱えながらの再出発となった。

 食料品店舗以外は臨時休業していた大型商業施設のモレラ岐阜(本巣市三橋)は、映画館を除くテナントの9割が営業を再開した。全店舗のレジに飛沫(ひまつ)を防ぐシートを設置するなど感染防止策を徹底し、買い物客で混み合わないように入店制限をする店舗もあった。家族4人で訪れた大垣市の50代の男性会社員は「子どもの服と靴を見に来た。再開を待ち望んでいた」と笑顔を見せた。モレラ岐阜によると、この日の来店客数は普段の週末の8割程度。3割にまで落ち込んだ休業前に比べて客足は戻りつつあるという。

 岐阜高島屋(岐阜市日ノ出町)は全館で営業を再開した。感染防止のため、エレベーターの利用は4人までとし、対面カウンターは透明シートで覆うほか、当面は閉店時間を午後6時までに早める。エプロンを購入した岐阜市のパート女性(71)は「高島屋が開くと、柳ケ瀬が元気になる」とほほ笑んだ。広報担当者は「夕方など混雑する時間帯を避けた時差買い物を」と呼び掛けた。

 一方、間もなくバラが見頃を迎える花フェスタ記念公園(可児市瀬田)は、雨もあり来園者はまばら。可児市内でクラスター(感染者集団)が発生した影響で3月末から休園し「春のバラまつり」も中止となっていた。2カ所あるゲートは1カ所のみオープン。入場口のスタッフはフェースガードを着けて来園者に対応していた。

 園内に完成したばかりの花壇「ウェルカムガーデン」には色とりどりのバラが咲き、海津市から訪れたパート女性(52)は「外出自粛のストレスをきれいなバラを見て解消できた。天気が良ければもっと楽しめたかも」と話した。

 高山市内は、観光名所の古い町並みや宮川朝市に観光客の姿はなかった。古い町並みでは、飲食店や土産物店の大半が今月末まで休業を継続する。宮川朝市は7日に再開したが、この日は3店のみ。店先に野菜を並べていた女性(80)は「雨が降ってるし、地元のお客さんもいないね」とあきらめ顔だった。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会