文化施設にも「日常」 県美術館など一部再開

2020年05月20日 08:08

  • 再開した県美術館の玄関先で、来館者を検温する職員=19日午前10時、岐阜市宇佐 
  • ルドンを鑑賞する来館者=19日午前10時、岐阜市宇佐 

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の解除を受け、岐阜県美術館(岐阜市宇佐)は19日、再開した。一部展示室のみで入場者数にも制限があるが、展示替えの休館期間を含めると約2カ月ぶりの開館。待ちわびた美術ファンらが次々と来館し、県内でも文化のともしびがコロナ禍の日常を再び照らし始めた。

 電話で予約を受け付けたほか当日客も受け入れた。入り口は正面玄関のみとし、来館者には検温と、万が一感染者が見つかった場合には連絡できるよう、名前や電話番号を記入する同意書の提出を求めた。玄関にはサーモグラフィーも設置し、マスク着用の徹底、館内のベンチや椅子の撤去、入場券売り場前の2メートル間隔表示など、「3密」を防ぐ対策をとった。

 この日は20人が来館。展示室では来館者同士が距離を保ち、ルドンやルノワールらの逸品に見入っていた。オープン当初から同館に通う可児市の女性(61)は夫と訪れ「やっと再開すると知って早速来た。仕事で忙しかったので、ルドンの絵に再会できて息抜きになった」と笑顔。正村美里副館長は「人に来てもらえてこその美術館だと再認識した。美術は不要不急と切り捨てられがちだが、必要なものだと信じている。今すぐでなくてもゆっくり来館を」と今後に期待を込めた。

 県美術館のほか、県図書館はインターネット予約済み図書の貸し出しと返却のみ再開。県現代陶芸美術館、県博物館、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館、アクア・トトぎふなども再開した。


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