ミニ将棋盤、プロの一手 16分の1サイズ、駒も精巧

2020年05月22日 08:18

制作したミニチュア将棋セットを紹介する伏屋勝彦社長=羽島郡岐南町伏屋、コーキ・エンジニアリング

制作したミニチュア将棋セットを紹介する伏屋勝彦社長=羽島郡岐南町伏屋、コーキ・エンジニアリング

 岐阜県羽島郡岐南町伏屋の精密部品製造「コーキ・エンジニアリング」の伏屋勝彦社長(51)が、アルミニウム製のミニチュア将棋セットを制作した。将棋盤(脚付き)と駒が実物の16分の1サイズで精巧に作られており、地域で話題になっている。

 将棋盤は縦91ミリ、横84ミリ。81の細かいマスが刻まれている。8種類の駒のうち最も小さい「歩」がわずか縦6・8ミリ、横5・5ミリ。最大の「王将」でも縦7・8ミリ、横7ミリのサイズだ。

 同社は大手自動車部品メーカーの2次下請けで、ギアなどを製造しているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で受注が減少しており、「時間ができたのを機に、高度な加工技術を示す見本として、従業員の育成のために作った」(伏屋社長)という。自身に将棋の趣味はないが「車の部品の一部を見てもピンと来ない一般の人でも、身近なものに置き換えれば、精密部品を作る自分たちの技術力が分かってもらえる」と将棋セットを題材にした。

 将棋盤や駒のサイズと書体、特徴的な八角形の盤脚などのデータを、マシニングセンタにプログラミングして、1セットに約1週間をかけて計3セットを加工した。盤の中に駒を収納するスペースも設計した。

 日本将棋連盟岐阜将棋愛好会の小島英雄会長(70)=同町=は「こんなに小さな将棋セットを見るのは初めて」と精巧さに驚き、「インテリア雑貨として使え、狭いスペースでの対局もできる」と評価する。

 関係者からは「次は碁盤を作ってほしい」との声も寄せられているという。伏屋社長は「満足できる出来栄え」と話し、今後ミニチュア将棋セットの商品化も検討するとしている。


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