「飛騨荘川ふるさと祭り」今年で最後のはずが...コロナで来年に延期

2020年05月28日 09:50

最後の開催が来年に延期された飛騨荘川ふるさと祭りの「日本一の連獅子」=昨年10月20日、高山市荘川町新渕、荘川の里

最後の開催が来年に延期された飛騨荘川ふるさと祭りの「日本一の連獅子」=昨年10月20日、高山市荘川町新渕、荘川の里

 10月に予定されていた岐阜県高山市荘川町の第33回飛騨荘川ふるさと祭りが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、来年に延期された。荘川の秋の恒例行事で、30頭の獅子が一斉に舞う「日本一の連獅子」が呼び物だが、人口減少による運営の限界を理由に、本来なら今年で最後になるはずだった。実行委員会は「長年続いた祭りが新型コロナに負けてそのまま終了では悲しい。早めに中止を決断したことで余裕を持って準備し、来年に有終の美を飾りたい」とする。

 連獅子は、町内6神社に伝わる獅子舞の舞い方を統一し、毎年披露されてきた。しかし担い手不足のため、基本は3人で演じる獅子舞を2人で演じる地区が出てきた。さらに運営を担う住民の負担も大きく、実行委は「祭りを続けて観光客らにおもてなしをしたい気持ちはあるが、もう限界」として、今年を最終回に決めていた。

 ところが、新型コロナの影響で祭りの開催が不透明に。準備は6月に始まるため、その後に開催できなくなった場合、余分な経費や労力がかかる。また「荘川ひねり踊り」や「荘川民謡」に出演する小中学生は、夏休み短縮で十分に稽古できない恐れもある。実行委は今年の中止と来年への延期を決め、各町内会長へ25日に伝えた。実行委の寺田俊明さんは「特別企画もじっくり考え、盛大に最後の祭りを開きたい」と話す。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス