アマビエ、癒やしの灯 新作ちょうちん人気

2020年05月28日 08:40

美濃手すき和紙で作られたアマビエのちょうちん=美濃市加治屋町、らんたんや

美濃手すき和紙で作られたアマビエのちょうちん=美濃市加治屋町、らんたんや

 新型コロナウイルスの早期収束を願い、岐阜県美濃市加治屋町のちょうちん職人加納英香さん(46)が、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」を題材にした美濃手すき和紙製のちょうちん作りに力を注いでいる。「伝統産業の魅力発信にもつなげたい」と意気込む。

 アマビエのちょうちんは直径約10センチ、高さ約15センチ。こだわりの髪は和紙を細長く切り、うろこは、半円形を三重に重ねた波のような「青海波」の模様を利用して表現した。愛くるしい表情に仕上がり、「コロナ疲れを癒やす効果も期待できる」と紹介する。

 店主を務める自宅兼店舗「らんたんや」は感染拡大防止のため、本来は繁忙期の4月中旬から今月中旬にかけて臨時休業した。それでも「例年は仕事に追われているが、自粛期間で構想を練ったり、普段はしないことに挑戦したりすることもできた」と前向きに振り返る。

 色とりどりのアマビエもその一つ。これからの暑い季節を前に涼感を誘う水色を考案したが、思うような和紙が手元にない中、顔料で自ら紙を染めた。15日に営業を再開すると早速反響があった。加納さんは「一日も早くコロナ禍を乗り越え、人々が妖怪の名前さえ忘れるような世の中になってほしい」と語った。

 店頭で1個税込み1500円で販売している。問い合わせは同店、電話0575(35)1409。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス