飛騨高山美術館が閉館 3年後の再開に期待の声

2020年06月01日 08:33

23年の歴史に幕を閉じた飛騨高山美術館=高山市上岡本町

23年の歴史に幕を閉じた飛騨高山美術館=高山市上岡本町

 欧州の著名な芸術家によるガラスの工芸品などを展示する岐阜県高山市上岡本町の飛騨高山美術館が31日、23年の歴史に幕を閉じた。2023年に美術館のあるホテルへ生まれ変わる。最後に一目見ようと訪れた人からは、惜しむ声や新しいホテルへの期待が聞かれた。

 23日から県民の入館を無料にして最終公開を実施し、31日までに延べ2500人が訪れた。最終日は約540人が来場。初めて来館した同市のパート女性(28)は「展示品も建物もすてき。もっと来ておけば良かった」と残念がった。飛騨市の通訳案内士(38)は「高いレベルの品ばかりなので、地元の人も見られるオープンなホテルになってほしい」と願った。

 スタッフとして14年間勤めた女性は「作品や空間に癒やされ、元気をもらった。寂しい限りだが、来てくれた人の思い出に残っていれば何より」と涙ぐんだ。

 同館は1997年に開館。ガラス工芸や家具など約千点を所蔵する他、結婚式場としても使われた。今後は運営する紀文(高山市)と会員制リゾートホテル事業を手掛けるリゾートトラスト(名古屋市)が、美術館を併設するホテルの建設を進める。


カテゴリ: くらし・文化