授業、友達3カ月ぶり 新たな授業風景へ

2020年06月02日 08:02

学校が再開した初日、フェースシールドを着用して授業を行う教員と新1年生=1日午前10時35分、揖斐郡揖斐川町三輪、揖斐小学校

学校が再開した初日、フェースシールドを着用して授業を行う教員と新1年生=1日午前10時35分、揖斐郡揖斐川町三輪、揖斐小学校

 新型コロナウイルス感染予防のため休校中だった岐阜県内の小中学校や高校、特別支援学校が1日、約3カ月ぶりに再開した。各校にとって、感染対策の徹底と授業時間確保の両立という難題を突き付けられたスタートとなった。県内の観光地では営業を再開する動きが進み、公共交通機関も本格運行の動きを加速させるなど、先行きへの期待と不安が入り交じった新たな日常が動き始めた。

 多くの学校が「密」を避けるため、1クラスの人数を減らす分散登校を実施。感染防止のため、児童生徒はマスクを着用し、「社会的距離」を意識しながら消毒をして校舎に入った。通常授業を再開した学校の中には、教諭が飛沫(ひまつ)防止のフェースシールドを着けて授業を行う姿もあるなど、従来とは大きく異なる学校風景が広がった。

 4月に入学式を実施できなかった小中学校では、2カ月遅れでようやく新1年生を迎え、晴れやかな笑顔が広がった。ただ、式典に出席する保護者の人数を制限したり、椅子の間隔を空けたりと、感染予防に苦心する学校側の緊張感も漂った。

 児童生徒にとって、本年度だけで2カ月の授業の遅れが生じている。各校は今後、児童生徒の心のケアに取り組みながら、授業時間を確保するため夏休みや冬休みを短縮したり、土曜日に授業を実施したりと、遅れを取り戻すための対策を迫られる。

 北九州市では小学校でクラスター(感染者集団)が発生するなど、小中学生の感染確認が続いている。感染の第2波を許せばさらなる学習の遅れを招くことは必至で、県内各校とも県教育委員会のガイドラインに加え、独自の工夫で感染予防に取り組んでいる。

 1日は観光地や交通機関でも営業再開の動きがあった。感染者が出ていない飛騨地域では、観光客の受け入れを止める異例の措置に取り組んでいたが、全国の緊急事態宣言解除を踏まえ、受け入れを再開。ただ、観光客の姿はまばらで、先行きの不透明さもうかがわせた。

 交通機関も消毒作業を徹底した上で、運休していた路線を再開するなどの動きを進めている。


カテゴリ: 教育 新型コロナウイルス