かがり火が照らす暗闇 小瀬鵜飼開幕

2020年06月02日 08:41

新型コロナウイルスの影響による延期を経て、ようやく開幕した小瀬鵜飼。鵜を巧みに操る鵜匠の技に観覧船の客が見入った=1日午後7時57分、関市、長良川

新型コロナウイルスの影響による延期を経て、ようやく開幕した小瀬鵜飼。鵜を巧みに操る鵜匠の技に観覧船の客が見入った=1日午後7時57分、関市、長良川

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた岐阜県関市の小瀬鵜飼が1日、当初予定の5月11日から21日遅れて開幕した。一般客ら約30人を乗せた観覧船3隻が出航し、マスク姿の乗客らが、暗闇の中でかがり火が照らし出す古式ゆかしい伝統漁法の魅力を味わっていた。

 観覧船を運営する関遊船(関市)によると、鵜飼が行われている全国12カ所のうち、観覧船の運航開始は今季初めて。感染予防のため、当面の間、観覧船の定員を通常の7割程度とし、乗船客が向かい合わないよう座席の配置も変更するなどの対応を取る。

 この日は午後6時50分ごろ、乗船客が船頭にアルコール消毒液を手のひらに吹きかけてもらいながら、3隻に分かれて乗船。日が暮れると、鵜舟と観覧船とが並んで川を下る「狩り下り」が始まった。3人の鵜匠は「ホウホウホウ」と掛け声を上げながら鵜を巧みに操り、鮎を捕らえた。

 関遊船の永田千春事務長(62)は「ようやく運航を開始でき、感無量。乗船客に安心して楽しんでもらえるよう、感染防止策を徹底したい」と話した。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス