球児の夏、これから 県高校野球独自大会

2020年06月05日 07:57

  • 田所孝二監督(手前)から独自大会の開催決定を伝えられる野球部員=4日午後4時40分、本巣市仏生寺、岐阜第一高 
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 「諦めなくてよかった」「今までやってきたことを全て出したい」-。夏の全国高校野球選手権岐阜大会に代わる県の独自大会の開催が4日、決まった。春季大会や夏の甲子園中止など、コロナ禍に振り回されてきた3年生の球児たちは「最後の舞台」が与えられたことを喜ぶと同時に、こみ上げる闘志を胸に完全燃焼を誓う。

 「独自に大会が開かれることになった。力を発揮する機会が与えられ、こんなにありがたいことはないぞ」。岐阜第一では同日夕、自主練習などに取り組んでいた選手が、田所孝二監督(60)から報告を受けた。"吉報"にも選手は浮かれることなく、約1カ月後に迫る大会へ、気を引き締めた。主将の糀谷輝杜(17)は「夏のために冬の間、頑張ってきた。練習してきたことを出せる場があるのは本当にうれしい」と語り、「みんなで諦めずに頑張ろうと話し、取り組んできて良かった」と気持ちを新たにする。

 飛騨高山主将の松本大輝(18)は5月20日の同選手権の中止決定を「入学前から甲子園に出たいと思って頑張ってきた。悲しいというより、悔しかった」と振り返る。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、部活動ができない期間が長期化し、モチベーションが上がらないこともあったが、自主練習は欠かさず取り組んできたという。部活動再開は15日の予定。「大会までの期間は短いけど、しっかり調整して納得のいく試合をしたい」と意気込む。

 昨年は連合チームのエースで出場した羽島の名和寛祥(17)は、代替大会開催を断念した県もあることから「(独自大会は)本当にありがたい」と岐阜県高野連の判断に感謝する。現時点では2、3年生で部員は5人。大会までに9人そろうか未定だが、「できれば部員を集めて単独チームで出場したい。大会では全力でプレーする」と誓う。

 岐阜主将の後藤路翔(17)も「準備期間は短いが、限られた時間でコンディションも整えたい」と夏の戦いに向け気持ちを切り替え、「2年半やってきた集大成として、周りの人への感謝の気持ちも持ちながらプレーしたい」と力を込めた。


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