大食い動画投稿・カワザイルさん「岐阜を聖地に」

2020年06月10日 07:57

  • 大盛りメニュー3品を食べる河田大志さん=山県市高富、みのや食堂 
  •  

◆「飲食店盛り上げたい」

 岐阜県本巣市上真桑の河田大志さん(28)が、自身の大食い動画をインターネットで配信している。主に県内の飲食店を回り、店の紹介をしながら、全メニューや超特大サイズの丼を完食するなど挑戦を続けている。大食いで日本一になるのが目標だが、「岐阜を大食いの聖地にし、飲食店を盛り上げたい」とも話す。

 河田さんは瑞穂市出身。22歳の時に牛丼店の裏メニューとなっていた「キング牛丼」を完食できたことがきっかけで、大食いに目覚めた。今年1月放送の大食いテレビ番組では準決勝まで進出した。普段は山県市内のゴルフ場レストランで働く会社員。身長177センチ、体重56キロという比較的スマートな体形だ。

 大食いは「トレーニングが大切。こつもある」と河田さん。胃袋を大きくするために水を1日10リットル飲み、夕食は4キロの食事を日課とする。食費を抑えるため夕食は自宅でコメ10合と卵20個を混ぜた卵かけご飯の日が多い。大食い時は「味わったら食べられなくなる」と、ほとんどを飲み込むように食べるという。こつは「胃に食べ物を落とすのではなく、はめていく感覚」と独特な表現をしている。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」に「カワザイル」の名前でチャンネルを持ち、登録者数は4万人超。動画では店の外観を映し店名と住所を紹介するほか、オーナーが登場して自慢の料理をPRすることもある。食べ過ぎでいったんは出入り禁止となった食べ放題の店舗から最近、「動画を撮影してほしい」と声を掛けてもらえた。認知度が上がるにつれ、宣伝効果への期待も高まりつつある。

 6日は動画の撮影で、山盛りのカツ丼で知られる山県市高富の老舗飲食店「みのや食堂」を訪れ、「カツ丼大盛り」「カツカレーライス大盛り」「上味噌(みそ)カツライス大盛り」を注文した。いずれも鉢の器にご飯800グラムが入り、上味噌カツライス大盛りに至ってはカツ450グラムと超特大サイズだが、表情を変えずに一定のペースで食べ続け、45分ほどで平らげた。撮影はこれまで何度も行われており、店主の丹羽武男さん(81)は「彼のユーチューブを見て来てくれるお客さんもいる」と打ち明ける。

 県内は東京や大阪に比べて、制限時間内に指定された量を食べ切れば無料になるなどの「チャレンジメニュー」を用意する飲食店が少ないと感じる河田さん。チャレンジメニューを出す店が増え、大食いユーチューバーがこぞって情報発信すれば「地元に利益をもたらす」と持論を披露する。「大食い、早食いは救急搬送を招く可能性がある。一般の人はまねしないでほしい」と注意も促している。

◆記者のひと言

 完食後に腹回りを触らせてもらうと、腹と横腹、背中は盛り上がり、パンパンに張っていた。それから1時間、ファミリーレストランに場所を移して話を聞いていた時、「落ち着いてきました。もう1品食べたいな」とぽつり。消化吸収の速さにも度肝を抜かれた。「まねしないで」と呼び掛けているが、自身の健康管理にも気を付けてほしい。


カテゴリ: くらし・文化 エンタメ グルメ