自給自足追求し高山市に移住 小屋手作り「シンプルな生活伝えたい」

2020年06月18日 09:26

古材を再利用して仕上げた手作りの小屋を披露する掛川晋司さん=飛騨市古川町上気多

古材を再利用して仕上げた手作りの小屋を披露する掛川晋司さん=飛騨市古川町上気多

 自給自足の生活を追求している岐阜県高山市国府町名張のエンジニア・掛川晋司さん(37)が、飛騨地域の古材や伝統工芸品を利用し、飛騨市古川町上気多にほぼ手作業で瓦ぶきの小屋を建築した。     

 「自然の恵みが循環するように」との思いを込め、小屋には「地給庵」と名付けた。古民家の取り壊しで出た材をもらい受け、頑強な構造に仕上げた。屋根瓦の下には防水のために柿渋を塗った山中和紙を敷き詰めている。ソーラーパネルやいろりも備え、快適に生活できるという。

 掛川さんは今後、小屋を拠点に再生可能エネルギーなどのコンサルティング業を始める。かつては茨城県で画像認識技術の研究開発に打ち込んでいたが、2011年の東日本大震災がきっかけで農業や自然に関心を持ち、高山市に移住。木工と建築を学び、約1年がかりで小屋を完成させた。

 掛川さんは「小屋を訪ねてくれた人と一緒にシンプルな暮らしの良さを共有していきたい」と話した。


カテゴリ: くらし・文化