柳ケ瀬「サンビル」再び 感染予防との両立模索

2020年06月22日 07:53

  • 出店者同士の間隔を空けて開催されたサンデービルヂングマーケット=21日午後1時、岐阜市日ノ出町 
  • 出店者同士の間隔を開けて開催されたサンデービルヂングマーケット=21日午後1時30分、岐阜市柳ケ瀬通 

 岐阜市中心部の柳ケ瀬商店街で毎月第3日曜日に開催される「サンデービルヂングマーケット(通称サンビル)」が21日、4カ月ぶりに開催された。新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛要請の解除などを受けての再開で、一時は人通りが消えた商店街に再び活気が戻った。出店者間の間隔を空けるなどの感染防止策は取られたが、来場客同士が密になることも。感染予防と経済活動の両立に向けた模索は続く。

 サンビルは2月16日を最後に計3回中止された。今回、出店数は通常の約半数の90店にとどめ、飲食店の出店はなくし、出店者同士も2メートル以上間隔を空け、会場の地図の手渡しや休憩スペースの設置も取りやめた。22日から、感染者が確認された場合に同じ日の施設利用者に連絡する「県感染警戒QRシステム」が民間事業者にも開放されるのに伴い、岐阜市がシステムを試行運用。会場内14カ所で計150人がメールアドレスを登録した。

 イベントが始まった午前11時すぎ、柳ケ瀬本通りやロイヤルビル周辺はマスクをした若者や家族連れらでにぎわったが、店の前などで来場者が密になる状況も見られた。友人と2人で訪れた女性(22)は「久しぶりの開催でとても楽しみにしてきた」と笑顔を見せた。

 2回目の出店となる古書店「キヅキブックス」の廣瀬裕一さん(37)=石川県小松市=は「コロナ禍で人と会うのが難しくなったが、出店を通じて直接本を売る幸せを実感できた。リスクを踏まえた上で開催を判断してくれた主催者に感謝したい」と話した。この日は通常の3千~4千人よりは大幅に少なかったものの、約千人が訪れた。

 実行委員会とイベントを共催する岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の林亨一理事長(53)は「本来密が歓迎される商店街で、密を避けるというのは矛盾するが、今後もウィズ・コロナ時代のイベントの在り方を探っていきたい。開催の実績が蓄積されれば秋以降のイベントにもつながる」と話した。


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