夏セール今年は粛々と 客分散、告知控えめ...ジレンマ

2020年06月25日 08:31

 新型コロナウイルスの感染予防策を踏まえ、岐阜県内の商業施設が、毎年恒例の中元やセールの方法を見直している。店頭での過密状態を避けるため、セールは従来よりも長い期間を設け、来店客の分散化を図る。施設全体のセールの告知もやめ、各テナントがダイレクトメールで顧客に知らせるなど過度な集客につながらないよう工夫を凝らす。

 カラフルタウン岐阜(岐阜市柳津町丸野)は、毎年7月に2週間程度のクリアランスセールを開催していたが、今年は新型コロナの影響で施設全体のセールを見送った。テナントには、7月から1カ月間に各店舗でセール期間を設けてもらい、施設全体が混雑しないよう配慮する。

 新型コロナの影響でアパレル企業の中国工場の生産が停滞し、衣料品を扱う一部のテナントでは商品が品薄になっている。担当者は「在庫の状況もテナントによって違う。セールの期間や規模はテナントごとに判断してもらう」と話す。

 岐阜高島屋(同市日ノ出町)は中元商品を扱うギフトセンターで感染予防策を強化している。来店客2人用の接客テーブルを1人用に変更し、アクリル板越しに注文に対応する。待合所の座席も1・5メートル以上離すなど感染リスクに備える。

 また、新型コロナ対策の移動自粛要請が19日に全面解除され、イベントを再開する動きも出始めている。ヒマラヤは野球のスイングスピードや球速を測定するスピードコンテストを19日から始めた。一部店舗の専用ゲージで全国の小中学生がランキングを競う人気イベントで、一度に大勢が集まるイベントとは異なるため、過密状態にならないと判断した。一方、店頭でのセールの告知には慎重で、担当者は「大勢の集客につながるイベントやセールはまだ控えている」と話す。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 経済