「コロナ大変な時になぜ」レジ袋有料化、戸惑う声

2020年07月02日 09:32

有料化したレジ袋について客に説明する店員=1日午前11時30分、岐阜市福光南町、ドラッグユタカ岐阜福光南店

有料化したレジ袋について客に説明する店員=1日午前11時30分、岐阜市福光南町、ドラッグユタカ岐阜福光南店

 全国のスーパーやコンビニなどの小売店を対象にしたプラスチック製レジ袋の有料化が1日、始まった。岐阜県内の小売店も案内を掲げたり、有料化の対象外の素材に替えたりして対応している。環境のためと理解を示す人がいる一方、新型コロナウイルスの影響が広がる中で「大変な時期になぜ」と戸惑う声も上がる。

 東海、関西地方に店舗展開するドラッグストア「ドラッグユタカ」は、従来の無料配布をやめて2~5円での販売を開始。岐阜市福光南町の岐阜福光南店では、レジで袋のサイズと値段を示し、店員が「マイバッグはお持ちですか」と確認。初日は客の2割ほどがレジ袋を購入したという。

 食料品を買いに訪れた近所の主婦(45)は「マイバッグを忘れたのでレジ袋を買った。環境のために有料化は仕方がない。レジ袋は資源ごみを出す時に使っていたので、今後から別の袋を買わないと」と話した。藤吉誠店長(43)は「有料化を知らない人もいたが混乱はなかった。最近マイバッグの人が増えており、有料化によって客が減るとの懸念はない」と語る。

 新型コロナによる営業自粛で弁当のテークアウトを始めた同市神田町の居酒屋「酒場亀甲」の丹羽智哉マネジャー(36)は「制度が複雑で今も理解できていない」と困惑する。初日は従来通りの袋に入れて販売し、2日からは無料配布できるバイオマスプラスチック製の袋に替える。「スーパーやコンビニ以外も対象だとの周知が客に行き届いていないのでは」と首をかしげる。

 義務付けの対象だと知らない個人商店もあった。同市の柳ケ瀬商店街で靴店を営む西村公一さん(75)は「靴を持ち帰るのに袋は必須で、客に買ってとは言いにくい。新型コロナで客の生活や店の経営が大変な時に、なぜ負担を増やすのか」と疑問視する。

 包装用品を取り扱うシモジマ岐阜店(同市長住町)では、レジ袋に関する事業者からの問い合わせは直前の6月下旬に急増。半分近くがバイオプラスチック製のレジ袋を新たに導入するという。稲垣智哉店長(39)は「飲食店はコロナ禍の中で売り上げを立てることで頭がいっぱい。実際に1日から始められているのだろうか」と不安げに語った。


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