観光列車「ながら」運行再開 内装抗菌など地元企業応援

2020年07月03日 08:31

  • 抗菌成分が配合された美濃和紙のマスク入れを手にするチーフアテンダントの船戸由香さんと辻将之常務理事=関市元重町、長良川鉄道 
  • 手すりなど人が触る部分を、入念に施工する名古路健社長=同 

 長良川鉄道(岐阜県関市元重町)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月中旬から運休していた、観光列車「ながら」の運行を、3日から再開させる。再開を前に、利用客に少しでも車内で快適に過ごしてもらおうと、地元企業の支援の輪も広がっている。

 機械すき和紙製造の丸重製紙企業組合(美濃市御手洗)は2日、抗菌成分を配合した美濃和紙のマスクケース400枚を寄贈した。ケースは「ながら」のランチプラン、スイーツプランの乗客が飲食する際に手渡される。利用客約1年分に相当する量だという。

 同組合が5月に独自に製品化した、抗菌や消臭作用がある鉱物をすき込んだ美濃和紙を活用し、封筒型に加工したもので、縦12センチ、横23センチ。同組合の辻将之常務理事(38)は「列車はさまざまな人が乗るので、乗客の安心感につなげてほしい」と話した。

 名古路建築(関市千疋北)は1日、「森号」と「鮎号」に、除菌・抗菌のための光触媒コーティング施工「イオニアミストプロ」を施した。光を浴びると大気中の有害物質を分解する特性がある酸化チタンを付着させるもので、菌を分解する効果が期待されている。

 同社の名古路健社長(36)らが、ブラインド、手すりやつり革など、手が触れる機会が多い車内部分や運転席なども入念に噴霧していった。名古路社長は「地元を支える鉄道が、元気になってほしい」と話している。

 「ながら」チーフアテンダント船戸由香さん(40)は「地元あっての鉄道会社。協力してもらえ、ありがたい」と話した。同鉄道では、現在、9月末までの「ながら」の予約を受け付けている。申し込みは同予約センター、電話0575(46)8021。


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