薬草の宝庫で草木染体験 お気に入りの一品を

2020年07月10日 10:12

  • 春日地区特産の薬草で楽しむ草木染体験=揖斐郡揖斐川町春日美束、森の染織工房アトリエのの 
  • 訪れた人に癒やしを与える自然の中にたたずむ工房=同 
  • 作家の手作り作品を紹介する工房内の無料展示スペース 

◆森の染織工房アトリエのの(揖斐郡揖斐川町春日美束)

 薬草の宝庫として知られる岐阜県揖斐郡揖斐川町春日地区。「森の染織工房アトリエのの」(同町春日美束)は、薬草を使った草木染体験ができるスポットとして人気を集めている。四方を山に囲まれた自然の中に構える工房では、都会の喧噪(けんそう)を忘れ、のんびりとした時間を過ごせる。

 工房は、春日地区が誇る薬草文化を幅広く知ってもらおうと、町が1998年にオープンした。平日は60、70代の女性グループ、休日は家族連れ、夏休みは小学生の課題研究と、老若男女が利用する。

 体験できるのは「お手軽コース」と「こだわりコース」で、工房職員の田口寿子さん(48)と岩田真理子さん(48)が手ほどきする。いずれのコースも用意される染め素材は、ハンドタオル、綿ハンカチ、ショール、ランチバッグなど40種類以上と豊富。イブキジャコウソウやオウレン、カキドオシなどの薬草のほか、アジサイやツバキ、タマネギの皮など、年間を通して約20種類の植物を染色液として使う。

 お手軽コースは1時間30分、こだわりコースは2時間30分ほどで草木染作品が仕上がる。染色液に入れた素材を水洗いして絞り、色落ちを防ぐために媒染液に入れる。最後にもう一度染めて絞り、乾燥させると完成。

 お手軽コースは職員が用意した染色液を使用するが、草木染を一から楽しみたい人にはこだわりコースがお勧め。工房周辺にある植物を、自分で採取し、煮て染色液から作る。二人は「散策しながら森林浴を楽しめるのも自慢です。春日の薬草でお気に入りの一品を作ってみて」と呼び掛ける。

 また、編み物や洋服などの作家が作品を紹介できる無料の展示スペースも設けられている。

 標高約600メートルにあるため冬季は休業するが、夏は新緑、秋は紅葉と、季節によって変化する森の景色まで味わえるぜいたくな工房だ。

【案内】 森の染織工房アトリエのの 住所=揖斐郡揖斐川町春日美束。交通=揖斐川町役場を出発し、県道32号に入り春日振興事務所などを経由して約35分。問い合わせ=森の文化博物館、電話0585(58)3111。


カテゴリ: おでかけ くらし・文化