豪雨被害でボランティア必要だが...コロナ考慮 地元住民で片付け

2020年07月11日 07:41

乗用車の周囲にたまった土砂をかき出すボランティア(右)=10日午後2時20分、下呂市小坂町長瀬

乗用車の周囲にたまった土砂をかき出すボランティア(右)=10日午後2時20分、下呂市小坂町長瀬

 岐阜県内を襲った豪雨で、土砂が流れ込んだ地域では、10日も住民らが近所や友人らの協力を受けながら片付け作業に追われた。復旧にはボランティアの存在が欠かせないが、新型コロナウイルスの影響で思うように活動できずにいる。

 大量の土砂が流れ込んだ下呂市小坂町。山下悦良さん(70)方には友人4人が集まり、自宅を囲むようにたまった土砂を撤去した。山下さんは「本当に心強い」と感謝した。名古屋市から友人3人と駆け付けた土木業の二宮将寿さん(29)は「これまでの災害で何もできず、下呂になら行けると思った。少しでも力になれば」と汗を流した。

 一方、新型コロナが本格的なボランティア受け入れに影を落とす。下呂市社会福祉協議会は、感染を防ぐため、広域から参加者を受け入れる災害ボランティアセンターを設けず、市内在住者を対象に受け入れ、地域内で行うボランティアセンターで対応する方針。活動を行う際も、マスクの着用など感染防止策をとってもらうことにする。12日には、市内在住の200人を定員に活動を行う予定。

 NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークは、コロナ禍での災害ボランティアの対応ガイドラインを作成し、ウェブサイトで公開。「被災した地域への支援は、地元の意向に配慮することを前提に対応を考える」としている。

 同ネットワーク代表理事の栗田暢之さん(55)=瑞穂市在住=は「まず、ボランティアがどれだけ必要かの見立てが必要。下呂では、すでに地域での助け合いが行われている。ボランティアを在住者に限るのは賢明な判断ではないか」と話している。


カテゴリ: 社会