「令和」揮毫の書家・茂住さん YouTubeチャンネル開設

2020年07月13日 08:15

  • 茂住修身さんの創作の様子を伝えるユーチューブ動画の一場面(茂住さん提供) 
  • 感謝状を受けるために飛騨市を訪れた茂住修身さん=同市役所 

 新元号「令和」の墨書で知られる岐阜県飛騨市出身の書家・茂住修身(おさみ)(雅号菁邨(せいそん))さん(64)が「映像ならではの書の面白さを伝えたい」と、動画投稿サイト「ユーチューブ」にチャンネルを開設した。新型コロナウイルスの影響で創作の機会が減る中、新しい時代の書の在り方を模索している。

 茂住さんは川崎市在住。内閣府の辞令専門職を務め、国の辞令や表彰状などの墨書を担当している。新元号発表の会見で官房長官が掲げた墨書を揮毫(きごう)し、全国的な話題になった。地元の飛騨市にも多くの作品を残している。

◆音楽に乗せた創作風景配信

 今回投稿した動画では、筆を執る様子を音楽に乗せて披露した。手元を丁寧に見せるのが特徴で、隷書・篆(てん)書体で書を仕上げた後、答え合わせのように楷書体の作品を映している。改元から1年の5月1日に初めて投稿し、現在「風」「美」など6作を公開中。作曲家の栗子洋平さん(東京都)に依頼しオリジナルの曲を付けた。

 取り組みの背景には、書道界にも押し寄せる新型コロナの影響がある。茂住さんが参加予定だった書展の大半が中止となり、作品を発表する機会が激減。自身が講師を務める大学での教材制作も兼ね、動画の撮影を始めた。

 茂住さんは「書を柱とした新しいスタイルに挑戦する、いい機会だと感じている。家に居ながらでも書の雄大な世界に触れてほしい」と話した。

 茂住さんは地元飛騨市での活動にも注力し、今月3日には市から感謝状を受けた。8月22日は同市河合町稲越の飛騨かわいスキー場で開かれるイベント「ひだゆいサマースクール」に来場し、子どもたちに書を教える。同イベントに関する問い合わせは第三セクター「飛騨ゆい」、電話0577(65)2080。


カテゴリ: くらし・文化