国道41号、高山線の復旧めど立たず 豪雨1週間

2020年07月15日 08:10

  • 急ピッチで進む崩落箇所の復旧工事=14日午後1時24分、下呂市小坂町門坂、国道41号 
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 岐阜県飛騨地域の山間部を中心に、豪雨により大きな被害が出始めてから15日で1週間となる。集落の孤立や停電、断水、住宅への浸水などが相次いで発生したほか、断続的に降り続く雨の影響で降り始めから10日以上たった14日も、新たな被害が確認される状況となっている。国道41号の崩落やJR高山線の一部区間での不通など、県民生活への長期的な影響が懸念される被害も出ている。岐阜地方気象台の担当者は「例年以上に梅雨前線が長く停滞している。今のところ警戒を解く状態にない」と注意を呼び掛ける。

 同気象台は、今回の豪雨は今月3日から降り始めたとしている。14日午前10時までに、下呂市萩原で1117ミリ、郡上市ひるがので958ミリ、高山市船山で920ミリなど、平年7月1カ月の2~3倍の雨量をこれまで観測した。7~8日の雨が最も激しく、8日午前7時45分には今回の大雨で最も多い県内20市町村に土砂災害警戒情報が出た。

 県によると、下呂市萩原町中呂の飛騨川や、加茂郡白川町河岐の白川、美濃市立花の長良川など県内6河川8カ所で氾濫が発生。高山市朝日町西洞や、瑞浪市釜戸町など県内5カ所で土石流やがけ崩れなど土砂災害も起こっている。14日も、恵那市長島町で市道のり面が崩壊するなど、予断を許さない状況が続く。

 長期的な影響が懸念される被害は、下呂市小坂町門坂で発生した国道41号の崩落。高山国道事務所によると、この区間は1日当たり約7600台の車が通過する大動脈で、近隣に迂回路(うかいろ)はない。14日に本格着工した応急復旧工事を受け、担当者は「復旧の見通しは立っていないが、まずは片側交互通行での通行再開を目指す」と話す。

 JR高山線は、計12カ所で線路への土砂流入などがあり、14日時点で高山―飛騨萩原が不通となっている。復旧やバス代行輸送が行われるため、20日以降は渚―飛騨小坂のみが不通区間となる見込み。再開時期についてJR東海広報は「具体的な見通しは立っていない」としている。

 同気象台によると、向こう1週間は雨の日が多く、15、18日は大雨となる可能性もある。担当者は「これまでの雨で地盤が緩んでいるので、今後の雨量では土砂災害の危険度が急激に高まる可能性がある。しばらくは断続的に雨が降るので警戒が必要」としている。


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