GoTo東京除外に思い複雑 「感謝するが、楽しめるのか」

2020年07月17日 08:52

  • 運行を始めたJR高山線飛騨萩原―飛騨小坂間の代行バス=16日午前、下呂市萩原町萩原 
  • 崩壊した国道41号と並行するJR高山線の復旧に向けた作業が進められる現場=16日午後6時40分、下呂市小坂町門坂 

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」から東京都を発着する旅行が割引対象から除外されることが16日、決まった。岐阜県内の観光関係者からは「不安で旅を楽しめないのでは」「感染状況の見極めを」となお慎重論が上がる一方、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中でキャンペーン実施を歓迎する声も出た。

 「中止にならなかったのはよかった」と実施を評価をするのは飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長(72)。「東京は一番のマーケットなので残念だが、(豪雨被害で)JR高山線も動いておらず、近隣のお客さんが中心だと思っていたので、それほどの影響はないと思う」と見通した。

 岐阜市湊町の旅館「十八楼」のおかみの伊藤知子さん(45)は、東京だけを対象外としたことに「国策として観光業に力を入れてもらえることは感謝するが、感染者は東京以外でも増えている。お客さまも、こちらも不安を抱えながらでは、旅を存分に楽しんでいただけない」と各地で感染が拡大する中での実施に不安を漏らす。

 先月中旬の営業再開当初はキャンペーンに期待感を持っていたものの、今は時期尚早と捉えているといい、「当面は近場の旅でしのぐことも考えてもいいかもしれない」と訴える。

 県観光連盟の岸野吉晃会長(67)は「東京を対象外にするとはいえ、旅行割引だけを前倒ししてまで実施する必要があるとは思えない」と現段階の実施に疑問を投げ掛け、「感染状況を見極めた上で、当初の予定通り地域共通クーポンとセットで実施したほうがいいのではないか」と話した。


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