ひも使わないマスク 立体的、肌に優しく

2020年07月19日 09:21

  • 「ハレマス。ク」を手にする猿渡和弘社長(左)と抗菌作用のある紙を手にする辻将之常務理事=美濃市本住町、和紙専門店ワシナリー 
  • 両面テープで固定する「ハレマス。ク」 
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 機械すき和紙製造の丸重製紙企業組合(岐阜県美濃市御手洗)が商品化した抗菌成分を織り込んだ紙を使った、ひもがないマスク「ハレマス。ク」が開発された。手掛けたのは、ブライダルギフトを扱うコンサルジュ(愛知県春日井市)。美濃市片知出身の猿渡和弘社長(59)が地元の素材を活用した商品開発を探る中で実現した。今月下旬から美容業界を中心に販売を始める。

 新型コロナウイルスの影響で結婚式などが中止された影響を受け、同社の3~6月の売り上げは前年比約9割減。新たな事業を模索する中、美容業界関係者から「ヘアカットの時にマスクのひもが邪魔になる」との声を聞き、ひものないマスクの商品化に乗り出した。ギフト生産に携わる内職の女性従業員に意見を聞きながら試作。当初は、紙をそのまま貼り付ける簡易な物を考えたが、呼吸がしづらいことや女性は化粧が落ちてしまうという課題が挙がり、紙を折りたたんで立体的に加工した。

 ひもを使わない代わりに、頬の部分に医療用の両面テープを採用しているのが特徴。テープは肌に優しい素材で粘着力も高い。紙は軽く着けてもストレスを感じず、環境に優しい素材であることも利点という。丸重製紙企業組合の辻将之常務理事(38)は「紙を作る立場としていろんな方の手や知恵を介して良い商品ができるのはありがたい」と話した。

 マスクは1箱60枚入り、3千円(税別)。問い合わせはコンサルジュ、電話0568(27)9225。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 経済