学校「生徒みんなの顔そろう」 高山線23日全線再開

2020年07月22日 08:26

一部区間の不通で、岐阜方面からは飛騨小坂で折り返し運転となっているJR高山線。23日から全線で運行を再開する=21日午後5時48分、下呂市小坂町大島

一部区間の不通で、岐阜方面からは飛騨小坂で折り返し運転となっているJR高山線。23日から全線で運行を再開する=21日午後5時48分、下呂市小坂町大島

 岐阜県内を襲った豪雨で不通となっているJR高山線が、23日に全面復旧することが21日発表された。国道41号と並ぶ飛騨地域の大動脈の早期再開に、高山市と下呂市の観光関係者や教育関係者は喜びをあらわにした。

 両市を行き来する公共交通が不通となり、影響を受けているのが通勤通学利用者。特に高校生には大きな影響が出ている。各学校では、通えない生徒のために、サテライト教室の開設や授業の動画配信などを行ってきた。

 高山市の飛騨高山高では、下呂市からJRを使う16人が通学できず、自宅や益田清風高(下呂市)でオンラインの授業を受ける。飛騨高山高の奥田寛教頭は「ほっとした。みんなの顔がそろい、生徒だけでなく教員もうれしい」と声を弾ませた。益田清風高でも、高山市からの生徒が通えなくなっていた。今井一三校長は「復旧が早く、ありがたい。自宅や遠隔での学習支援は行ってきたが、対面での授業が生徒、保護者、教員にとって最良」と喜ぶ。

 特急「ワイドビューひだ」は、名古屋-下呂間と高山-富山間で本数を減らして運転していたが、23日からは全列車が運転される。下呂温泉観光協会(下呂市)の瀧康洋会長は「早期の復旧はありがたい。特急列車の本数も元に戻り、観光客が来やすくなる」と喜んだ。

 高山市のある旅館では、豪雨によるJRの不通や道路の通行止めで8日以降キャンセルが相次ぎ、損失は500万円ほどに上る。担当者の男性は「かなり影響はあったが、客足の回復に光が見えてきた」と話す。飛騨・高山観光コンベンション協会(同市)の堀泰則会長は「『Go To トラベル』が始まるのに合わせた早い再開で、とてもありがたい。これで多くの観光客が来てくれるだろう」と喜んだ。


カテゴリ: 社会