GoTo厳戒の出迎え 下呂温泉、感染対策万全

2020年07月23日 08:13

 22日に始まった「Go To トラベル」キャンペーン。岐阜県内の観光業者は客足の回復に期待を寄せる一方、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中でのスタートに不安を隠せないでいる。

 全国有数の温泉地である下呂市の下呂温泉では、今月の豪雨災害で市内北部を中心に被害が出た影響を受け、客足が落ち込んだ。「やっと客足が戻ってきたところだったのに」と話すのは、同市森の旅館「木曽屋」の神田哲夫社長(68)。6月の営業再開後、少しずつ客が増え、今月の豪雨前は前年同月比で7割ほどの予約が入っていた。豪雨による温泉街への被害はほとんどなかったが、同じ市内での被害が報じられ、一気にキャンセルが出た。それでも23日からの4連休は同キャンペーンが追い風となり、県内や愛知県からの宿泊者を中心に予約でほとんど埋まった。

 キャンペーン初日の22日は平日だったが、営業再開後の平日と比べると宿泊者は多かったという。チェックイン時には検温、健康状態の確認をするなど、感染対策にも細心の注意を払って宿泊者を迎えた。

 だが、同キャンペーンには戸惑いもあるという。割引対象になるには、宿泊施設も申請して承認を受ける必要があるが、申請の方法さえ明らかになっていない。「(旅行者が事後に還付を受けるのに必要な)宿泊証明書を出していいものか」と戸惑う。

 岐阜乗合自動車(岐阜バス、岐阜市)には、今月に入ってようやくツアー予約が入るようになり、キャンペーンへの問い合わせもあるが、7月の予約数は例年の2割程度にとどまる。感染への不安からか、県内の屋外観光を中心に、日帰りツアーのニーズが高いという。「キャンペーンに関しては情報が足りず、お客さまも様子見している」と杉山修取締役観光営業部長(60)。「当初の8月開始が前倒しされた上、運用指針が明確でない部分が多い。事業者向け説明会が東海地方ではキャンペーン開始後になるなど後手な印象」とも話した。


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