メールで独自大会開催訴え 女子マネ「一日でも長くみんなと夏を」

2020年07月27日 13:59

献身的に選手をサポートするマネジャーの鈴木さん=関高

献身的に選手をサポートするマネジャーの鈴木さん=関高

 熱戦が繰り広げられている「2020夏季県高校野球大会」。関の女子マネジャーの3年鈴木蓮さんは、独自大会開催を心待ちにしていた一人だ。夏の甲子園などの中止が決まり「集大成の場がなくってしまった」と一時は絶望したが、希望を捨てず、自ら県高野連に独自大会開催を要望するメールを送ったほど。念願かなった大会で、関はこれまでに2勝を挙げた。「みんなと一日でも長く過ごしたい」とチームの勝利を信じ、記録員としてベンチからナインを支えている。

 5月20日。夏の甲子園と出場権を懸けた地方大会の中止決定を知らせるニュースをテレビで見た。「何も考えられなかった」と振り返る。喪失感で途方に暮れたが「何かできないか」と居ても立ってもいられなくなった。

 「このまま3年生の夏が終わってしまうのはとても悲しいです」「県独自の公式戦を開催して頂けないでしょうか」。県高野連の連絡先を自ら調べ、思いをメールに託した。開催に向けて準備を進めている旨の返信が届き、約2週間後に開催が発表された。「うれしかった。感謝しかない」

 家族の影響で野球を好きになり、中学時代には、岐阜大会開会式で学校名が書かれたプラカードを掲げて歩いたり、甲子園のベンチで記録を付けたりするマネジャーの姿に憧れ、高校では野球部のマネジャーになると決めていた。この3年間、選手のことを第一に考え行動してきた。

 雨が上がったばかりのグラウンドでは、選手よりも早くグラウンドに駆け付けて水たまりの水を取ったり、新型コロナウイルスによる長期休校明けには、生い茂った草抜きに励むなどその姿勢は野球部内で手本になっている。選手の日々の変化にも敏感で、一人一人の性格なども熟知している。今春から指揮を執る五島興監督は「献身的に行動でき、選手に指示も出せる。チーム全体にいい影響を与えてくれている」と信頼は絶大だ。

 新型コロナの感染防止対策で開会式の行進などはかなわなかったが、「夏の大会」では初めて記録員としてベンチ入り。「今が3年間で一番楽しいし、どんな瞬間も楽しんで最後まで選手を支えたい。負けるつもりもないし、絶対に勝ちます」。まだまだ「最後の夏」を"満喫"する。


カテゴリ: 高校野球