県外由来や20代の感染急増 第1波超、深刻

2020年07月29日 08:02

 岐阜県内での新型コロナウイルス感染拡大が、感染の「第1波」とされる3月下旬~4月下旬を超えるレベルに深刻化した。28日に確認された過去最多の25人の新規感染者のうち、調査中を除くと感染経路が分かっているのは3人のみ。県健康福祉部の堀裕行次長は市中感染が広がっている可能性について「非常に懸念される状況」と指摘した。

 県は、過去最多となる1日14人の新規感染者を発表した21日、「第2波と言っていい状況」と新たな局面に入ったとの認識を示した。高校でのクラスター(感染者集団)確認などを受けた発言だったが、約1週間で状況はさらに悪化した。

 岐阜県の緊急事態宣言解除後は、名古屋市など県外由来の若者の感染者が急増しているほか、28日は感染症指定医療機関として高度な医療を提供する岐阜赤十字病院(岐阜市岩倉町)で医療従事者の感染が確認された。現在は重症患者がいないが、28日に感染が確認された70代男性には基礎疾患があるといい、予断は許さない状況だ。

 県は28日、県内の大学など高等教育機関とオンライン会議を急きょ開いた。27日までに確認された緊急事態宣言解除後の感染者90人のうち、愛知県に由来する感染者が40人いるとみられるデータや、緊急事態宣言の解除前は2割程度だった20代の感染者が、27日までの1週間では6割近くに跳ね上がっている実態を説明した。平木省副知事は「この危機感を共有し、いま一度、学生や教員への注意喚起をお願いしたい」と厳しい口調で呼び掛けた。

 29日からは、軽症者を受け入れる後方施設として、羽島市のホテルの再運用を始める。また、感染症指定医療機関での感染が発生したことで、患者の受け入れ態勢にも変化が生じる可能性もある。堀次長は「早急に対応が必要」と危機感をあらわにした。


カテゴリ: 動画 新型コロナウイルス 社会