麒麟が来た?光秀の産湯よみがえる 50年ぶり水量増

2020年08月01日 08:38

  • 水量が復活した「明智光秀産湯の井戸」をのぞき込む関係者=恵那市明智町 
  • 井戸の水量回復により水面に人影が映り、水の存在を確認できた=同 

 NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の主人公、戦国武将明智光秀のゆかりの地、岐阜県恵那市明智町に伝わる「明智光秀産湯の井戸」の水量が大幅に回復し、約50年ぶりに水面が確認できるようになった。隣接する明智グラウンドが1967年に整備されたのを境に地下の水の流れが変わったとみられ、ほぼ干上がっていた。

 井戸は、戦国時代に戦の拠点として使われた落合砦(とりで)(別名土岐明智城)の一角にある。出生地は諸説あるが、明智町では、とりでで生まれた光秀はこの井戸の水を産湯にしたと伝わる。

 井戸は石積みで補強され、直径2メートル、深さ約16メートル。市内で記録的な降水量があった7月11日の数日後、井戸の水面が肉眼で確認できるまで回復しているのを、地元住民が見つけた。恵那市明智振興事務所などによると、その時で、底から10メートルの高さまで水があったという。

 明智地域自治区会長の杉山淳さん(60)によると、5年ほど前、地元有志で井戸を清掃した際、水の高さは50センチ程度だったという。杉山さんは「50数年前は、井戸の脇から手を伸ばせば水面に手が届いた。昔の姿を見るようで懐かしい」と笑顔。「大河ドラマ放送の今年、井戸が復活するのは偶然でしょうか」と続けた。

 ただ、水面の上昇は一時的なようで、31日時点で水の高さは6メートルにまで再び下がっている。


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