「岐阜に行っていいの?」観光客まばら 第2波非常宣言後初の週末

2020年08月02日 07:44

  • 宣言の影響か、行列ができなかったロープウエー乗り場=1日午後、岐阜市千畳敷下、金華山ロープウェー山麓駅 
  • マスク姿で花に見入る来場者=1日午後2時20分、郡上市高鷲町鷲見、牧歌の里 

 新型コロナウイルスの急速な感染の拡大で、岐阜県独自に発令した「第2波非常事態宣言」から初の週末を迎えた1日、郡上市の屋外テーマパークは、久々の青空に誘われるように愛知など他県からの観光客でにぎわった。一方、感染者の確認が連日続く岐阜市の観光地は人もまばらで、長良川河畔のホテルでは7月31日の宣言以降、予約のキャンセルが相次いでいる。

 名古屋圏の観光客に人気の高い郡上市高鷲町鷲見の「ひるがの高原牧歌の里」では、昼すぎには、入り口に最も近い250台分の駐車場が満車になり、約7割を愛知県ナンバーの車が占めた。友人ら6人と一緒に、同県津島市から訪れていた男性(23)は「岐阜県で宣言が出たので迷ったが、ここなら自然に囲まれて開放的」と話した。運営会社の河合修平企画広報部長は「夏休みの短縮で、盆の時期に来場者が集中する可能性もある。安心して来場してもらえるよう、消毒や検温など感染症対策を万全にしたい」と気を引き締めていた。

 岐阜市の金華山麓と山頂を結ぶ、ぎふ金華山ロープウェーは人の姿もまばらだった。先週の4連休には最大40分待ちの行列ができたが、この日は待ち時間なしの状態。「宣言が影響したのか、暑さで外出を控えたのか」と、運営会社の岐阜観光索道の担当者は困惑した様子だった。3人の子や夫と訪れた大垣市のパート女性(40)は「夏休みに入ったので子どもを楽しませようと来た。コロナは心配だが、県外に出掛けるわけではないし、屋外だから大丈夫かな」と話した。

◆宿泊キャンセル相次ぐ

 7月に始まった「Go To トラベル」キャンペーンや県の割引クーポンの後押しで、宿泊予約が増えていた岐阜市の長良川河畔のホテルには31日の宣言以降、「岐阜県に行ってもいいのか」「泊まれるのか」といった他県の予約客からの問い合わせやキャンセルの電話が続いた。「昨日で潮目が変わった。愛知や北陸など他県だけでなく、県内からのキャンセルもある。8月には稼働率が6、7割まで回復すると見込んでいたが、これでは5割を切りそう」と、ホテル関係者は肩を落とした。

 県をまたぐ移動の自粛を求められた県民の思いも複雑だ。同市の柳ケ瀬商店街で家族と買い物をしていた同市の40代の男性会社員は「妻の実家は神奈川県だが、今年のお盆は帰省しない」と話した。高校生の娘が2人いる50代の同市の男性会社員は「海に行くのを今年はやめた。娘たちには外出を控えるように言っている」と、収束の気配を見せない感染の広がりを警戒していた。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会