「コロナ流行を予言?」 30年前の本紙記事にメディアも注目

2020年08月09日 18:00

 「2020年、人類の半数が伝染病に」―。30年前、岐阜新聞の朝刊に掲載された記事が、新型コロナウイルスの世界的な流行を予言していたかのようだと会員制交流サイト(SNS)で話題を集め、全国紙やニュースサイト、インターネットテレビがこの話題を相次いで報じている。

 話題になっている記事は、1990年5月2日付朝刊3面に掲載された記事で、共同通信が配信した。世界保健機関(WHO)が、地球温暖化がマラリアなどの流行をもたらし、発展途上国を中心に世界の人口の半数近くが感染症にかかる恐れがある、とまとめた報告書の内容を紹介している。

 記事では、報告書が「2020年までにセ氏1・8度前後と予想される気温上昇」で「マラリアの病原体である原虫と原虫を媒介する蚊の双方に格好の繁殖条件を与える」と指摘していることにも触れている。インパクトのある見出しは岐阜新聞社が作ったが、当時紙面を編集した担当者は分かっていない。

 この30年前の記事が、7月にツイッターに投稿されると一気に拡散。ネット上で話題になっていると複数のメディアが伝えている。

 8日には、テレビ朝日の報道番組「サンデーステーション」が朝日新聞のデジタル版「朝日新聞デジタル」でアクセス数が多かった記事をランキング形式で紹介するコーナーで取り上げるため、スタッフが岐阜新聞本社を取材に訪れた。

 スタッフは書庫で保管されている当時の紙面を撮影し、篠田三博統合編集局整理本部長にインタビューした。30年前の紙面が話題になっていることについて、篠田本部長は「驚いている」と打ち明け、「当時の担当者は記事を隅々まで読んで見出しを付けたようです。読者に警鐘を鳴らすために記事を大きく扱ったのではないでしょうか」と答えていた。番組は9日に放送された。


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