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「映える」器使い方伝授 盛り方も工夫、美味しさ演出



  • 鼠志野の鉢に氷を敷き、その上に盛り付けた刺し身 
  • 氷で手作りした抹茶茶わんにアワビ汁を盛り付けた「冷やし鉢」。黒皿に載せ緑をあしらった 
  • 参加者の目の前で料理の盛り付けを披露した日比野洋示社長兼総料理長=土岐市下石町、山神温泉湯乃元館 

 新型コロナウイルス感染症の影響で、自炊をする人やテークアウト商品を買って自宅で食べる人が増えている。素材や調味料と同様にこだわりたいのが器。器に盛り付ければ、自前の料理はもちろん、食品トレーのお総菜を入れ替えるだけでも見違える一品になる。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増える中、器の力を見直す盛り付け研修会が、陶磁器生産量日本一の岐阜県土岐市であった。

 研修会を開いたのは、器の作り手と料理人らが見栄えが良く使いやすい器について研究する「美濃焼美食倶楽部(くらぶ)」(加藤保幸会長)。会員で山神温泉湯乃元館の日比野洋示社長兼総料理長が講師を務めた。同館を会場に特設のオープンカウンターを設置し、創作料理約10品を目の前で調理して盛り付けた。市内の陶芸家や窯元、和紙工芸家ら会員10人が参加した。

 長方形の皿では、器の中心から食材を離して3カ所に配置する「点心盛」、深鉢の器にはうずたかく盛る「重ね盛」などの盛り付けの基本を伝授。涼しさの演出では、鼠志野(ねずみしの)の鉢に細かい氷を敷き詰めた上に盛り付けた刺し身や、日比野さんが氷で手作りした10個の抹茶茶わんにアワビ汁を盛った「冷やし鉢」といった高度な器の使い方まで、アイデアや工夫を凝らした盛り方を見せた。

 加藤会長は「陶磁器業界も旅館業もコロナ禍で厳しいが、こんな時だからこそ器の力を発信したい」と開催に踏み切った。

 日比野さんは、カネコ小兵製陶所(同市下石町)と共同で動画「♯うちで盛ろう山神温泉」を制作し、近く動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する予定。「同じ料理でも器で印象が変わることを一般消費者に伝えたい」と話している。

カテゴリ: くらし・文化 グルメ