新型コロナワクチン生産準備 アピが工場設備増強

2020年09月08日 08:52

新型コロナウイルスのワクチン生産に向けて準備が進むユニジェン岐阜工場。右隣はアピ池田バイオ医薬品工場=揖斐郡池田町宮地

新型コロナウイルスのワクチン生産に向けて準備が進むユニジェン岐阜工場。右隣はアピ池田バイオ医薬品工場=揖斐郡池田町宮地

 健康食品・医薬品製造のアピ(岐阜市加納桜田町、野々垣孝彦社長)は、バイオ医薬品製造の子会社UNIGEN(ユニジェン、揖斐郡池田町宮地)の岐阜工場(同所)で新型コロナウイルスのワクチン生産に向けた設備増強の受け入れ準備を進めている。ワクチン開発を手掛ける塩野義製薬の協力工場として生産を受託し、臨床試験(治験)を見据えて設備増強を図る。ワクチンが国内で承認されれば、岐阜で生産したワクチンが全国で使われることになる。

 ワクチンは、塩野義が2021年秋の販売を目指して開発を進めている。11月にも治験を始め、早ければ21年1月から一部の医療機関への供給を目指す。塩野義は21年末までに年間3千万人分以上のワクチンの生産体制を整える方針で、ユニジェン岐阜工場の設備を増強し、生産能力を引き上げる。

 ユニジェンは、ワクチン生産技術を持つ塩野義の子会社UMNファーマ(秋田市)の元子会社で、アピが17年に完全子会社化した。昆虫細胞を使ってインフルエンザウイルスを培養する「BEVS(ベブス)」と呼ばれる技術を用い、インフルエンザワクチンを米国向けに輸出している。

 野々垣社長は「ベブスを使った遺伝子組み換えワクチンをつくった実績があるのは、世界でもユニジェンだけ。新型コロナのワクチンに技術が使われることを期待したい」と話した。

 新型コロナのワクチンを巡っては、世界の製薬メーカーが開発を進めている。現段階では国内で承認されたワクチンはない。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 経済