駅の時刻表に「長良川鉄道(越美南線)」越美南線とは?

2020年09月14日 09:12

Q.先日、長良川鉄道を利用しました。駅構内に置いてあった時刻表に「長良川鉄道(越美南線)」との表記を見付けました。日常的に「長鉄」と呼んできただけに、少し驚きました。越美南線とは何なのでしょうか。また両方を併記する理由や、全国でもこのような路線があるのか知りたいです。(岐阜県加茂郡富加町・10代女性)

◆国鉄時代、路線開発のなごり

A.長良川鉄道は、美濃加茂市の美濃太田駅から郡上市の北濃駅までの72・1キロを結ぶ路線です。1986年に国鉄から移行され、現在に至ります。越美南線の謎を紐解くためには、路線の開業までの流れを知る必要がありそうですね。同鉄道を運営する第三セクター「長良川鉄道」に聞きました。

 越美南線の「越」は「越前(福井駅)」を、「美」は「美濃(美濃太田駅)」を示しています。同区間を結ぶ「越美線」はちょうど100年前に開発許可が下りました。国鉄は一部区間を開業すると「○○南線」「××北線」としたため、岐阜側区間は「越美南線」となりました。美濃太田―北濃間は、わずか14年間で開業しましたが、福井側の「越美北線」の開発は大幅に遅れたため、両線を結ぶニーズが低下し、南北両線がつながることはありませんでした。全国を見渡すと、東日本大震災からの復興のシンボルとなった岩手県の三陸鉄道には「南リアス線」「北リアス線」の二つがありました。昨年3月、両線の間にあったJR山田線の一部が移管されてつながり、現在は「リアス線」となりました。

 会社名が路線名で表記されるのは、県内の他のローカル私鉄でも見られます。第三セクター長良川鉄道への移管後は、長良川鉄道と表記されるのが一般的になりましたが、同社では越美南線の表記も残そうと、時刻表に併記しているそうです。

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カテゴリ: くらし・文化 社会