遺族の賠償訴訟結審 高山市の介護施設80歳死亡

2020年09月15日 10:59

 岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年、入所者5人が相次いで死傷した事件に絡み、このうち食事中に喉に食べ物を詰まらせて亡くなった門谷富雄さん=当時(80)=の妻ら遺族が、職員が介助義務を怠ったとして、施設を運営する医療法人「同仁会」に慰謝料など約2800万円の損害賠償を求めた訴訟は14日、岐阜地裁(鈴木陽一郎裁判長)で結審した。判決は12月21日。

 訴状によると、施設で17年7月31日、夕食を誤嚥(ごえん)し意識を失った門谷さんは、救急搬送されたが窒息死した。原告側は、過去に誤嚥性肺炎と診断されたことを施設が認識していたとし「細心の注意を払って介助し監視する義務があった」と主張。法人側は、死因は心不全で職員や法人に責任はないと反論している。

 施設では当時、約半月の間に門谷さんら5人が死傷し、元施設職員の被告(34)がうち女性2人に対する傷害致死と傷害の罪で起訴された。原告側は勾留中の被告の証人尋問を希望していたが、期日までに被告から応答がなく、実現しなかった。


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