「同田貫正国」忠実に再現 はさみやナイフ開発へ資金集め

2020年09月17日 09:36

クラウドファンディングで注目を浴びる同田貫正国モデルのペーパーナイフ=関市東貸上、ニッケン刃物

クラウドファンディングで注目を浴びる同田貫正国モデルのペーパーナイフ=関市東貸上、ニッケン刃物

 新型コロナウイルス感染拡大で、インバウンド需要が高い日本刀を模した刃物の売り上げを大きく落とす刃物製造、販売の「ニッケン刃物」(岐阜県関市東貸上、熊田祐士社長)は、クラウドファンディング(CF)で日本刀・同田貫正国(どうたぬきまさくに)をモチーフにしたシリーズの商品化プロジェクトを立ち上げた。刀を所有する玉名市立歴史博物館こころピア(熊本県)も休館が長引くなど影響を受けていた。その状況を打開するため両者がタッグを組み、得た調達資金の10%が博物館の運営資金に充てられる意義もあり、刀剣ファンの注目を集めている。

 同田貫正国は、戦国武将・加藤清正お抱えの刀工であり、日本刀。オンラインゲーム「刀剣乱舞」にもキャラクターが登場するほど、刀剣ファンの間ではよく知られている。常連客から同田貫正国モデルの発売への要望を受けた同社は、6月ごろから同館との共同開発をスタートさせた。

 リターン品のうち、同田貫正国モデルのペーパーナイフ(税、送料込み3700円)は、黒の拵(こしらえ)など見た目はもちろん、切先(きっさき)のシャープさ、すかし鍔(つば)など忠実に再現している。ほかに同モデルの御守刀はさみ(同2300円)、くまモンモデルの爪切り(同2200円)もある。

 CFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」から申し込める。開始1週間に満たないが、会員制交流サイト(SNS)上での注目度が高く、目標額の70万円を大きく上回る470万円以上の支援額が寄せられた。今年すでに三つ目のCFプロジェクトに熊田社長は「若年層の反応が良い。文化財保護の観点でも、さらに支援の輪が広がれば」と願う。


カテゴリ: 経済