人波「屋外なら安心」 4連休、県内戻った人出

2020年09月23日 08:31

  • 開放的な屋外の施設に多くの観光客が訪れた河川環境楽園オアシスパーク=22日午後2時40分、各務原市川島笠田町 
  • コロナ禍前のような活況が戻った4連休の古い町並み=22日午前10時40分、高山市上三之町 
  • 古戦場おもてなし武将隊関ケ原組の周りに集まる観光客=22日午後1時55分、不破郡関ケ原町関ケ原、笹尾山 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、春の行楽シーズンや夏休み中には動きの鈍かった岐阜県内の観光地にも、この4連休中には活気が戻った。「Go To トラベル」効果で遠方からの多くの宿泊客が訪れたが、逆に新型コロナ感染を心配し、近場や屋外施設を選んだ観光客も多く、コロナ禍による対称的な動向がみられた。

 高山市西之一色町の高山グリーンホテルでは19日からの3日間は連日満室となった。宿泊部の井関一比良部長(54)はGoToの効果も指摘し「間際の予約も多く、料金が高い部屋から順に埋まっていった。GoToがあればこそ」と語った。宿泊客は県内や愛知県と近隣以外にも、関西など遠方からの利用も目立った。奈良県の40代の夫婦は「前から飛騨高山には行ってみたかったので、GoToを利用した」と話した。

 新型コロナの流行の第2波が落ち着きを見せ、今後の観光客増への期待もあるが、同ホテルの連休明けの平日宿泊予約は依然、例年の2、3割にとどまる。井関部長は「新たな商品開発や地元客対象プランの拡充など営業努力は必至」と気を引き締めた。

 遠出する人が増える一方、新型コロナの感染を懸念し、近場の屋外施設を選ぶ人も。各務原市川島笠田町の河川環境楽園オアシスパークは21日には4月以降、最多となる2万7千人が訪れた。運営部の寺田祥夫課長(47)は「郡上や高山に行く途中に立ち寄る若者や家族連れが多かった」と分析。連休最終日の22日も約2万人の人出があった。愛知県春日井市から家族5人で訪れた会社員の男性(30)は「GoToを使う(宿泊する)勇気はまだないが、屋外なら子どもを安心して遊ばせられる」と話した。

 土岐市土岐ケ丘の土岐プレミアム・アウトレットでも連休中、前年並みの買い物客でにぎわった。「アウトレットは車で来る人がほとんど。店舗も屋外に立ち並んでいるので感染リスクが低く、比較的安心感を持ってもらえているのでは」と担当者は語った。

 関ケ原の戦いの舞台となった不破郡関ケ原町関ケ原の笹尾山も歴史ファンの姿がみられた。古戦場おもてなし武将隊関ケ原組代表の田邊高久さん(50)によると、4連休の人出はお盆休みより1・5倍増えたという。駐車場には東海3県に加え、神戸や京都、大宮といったナンバーの車も目立った。関ケ原観光協会の髙木清朝会長(61)は「GoToの効果がどれほどあるかは分からないが、最近の連休では圧倒的に多い。岐阜関ケ原古戦場記念館が来月オープンするので、さらなる観光客の増加を願いたい」と期待した。


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