「モネの池」地盤沈下の遊歩道改修 透明度も観光客の安全も守る

2020年09月24日 08:10

  • 観光客の安全確保や環境保全のため、一部遊歩道の改修工事が始まった名もなき池=23日午前、関市板取 
  • 平日も観光客が訪れる名もなき池=関市板取 

 岐阜県関市板取の人気観光スポット「名もなき池(通称・モネの池)」で、観光客の増加が原因で遊歩道の地盤沈下が進み、観光客の転倒事故や池への土流入が起きている。観光客の安全や環境を守っていこうと、地元の自治会が遊歩道の一部を改修する工事に乗り出した。23日には現地で起工式が開かれた。

 池は2015年秋ごろから、フランスの画家クロード・モネの代表作「睡蓮(すいれん)」に似ていると注目を集め、インターネットの会員制交流サイト(SNS)などを通じて広まった。市観光課によると、昨年1年間に訪れた観光客は約17万5千人に上る。

 地盤沈下は4~5年ほど前から始まり、被害が大きい箇所で15センチも下がった。観光客が段差につまずいて転倒する事故が起きたほか、土が池に流れ込んで透き通るような水がよどむ懸念があるという。

 池は隣接する根道神社の敷地にあり、白谷自治会内の連絡協議会が主体となって改修工事に着手。全長約100メートルの遊歩道のうち地盤が軟弱な12メートルの区間で、砂利の遊歩道を一部板張りにする。工事費は計約130万円。池に関連する土産品を企画販売する天秤や(可児市)など企業3社の寄付金や観光客が寄せた協力金を活用する。

 式には自治会と工事の施工者ら6人が参加し、神事が行われた。自治会長の久江正雄さん(66)は「美しい自然を守りながら、都会からの観光客に安全に楽しんでもらう環境を作りたい」と話した。工事は今月末に完了する予定。


カテゴリ: くらし・文化