線路沿いに謎の巨大QRコード 宣伝文句なし、正体は?

2020年09月24日 09:09

JR東海道線沿いで、窓いっぱいに掲げられている巨大なQRコード=19日午後、羽島郡岐南町徳田

JR東海道線沿いで、窓いっぱいに掲げられている巨大なQRコード=19日午後、羽島郡岐南町徳田

 岐阜と名古屋を結ぶJR東海道線。岐阜県羽島郡岐南町を通過する時、線路沿いの建物の窓いっぱいに「QRコード」が掲げられているのが一瞬見える。宣伝文句も何も書かれていない、巨大なQRコードが三つ並んでいるだけ。一体、何を伝えようとしているのか。調べてみた。

 QRコードは、バーコードのようなもの。ウェブサイトやアプリのURLを手入力しなくても、スマートフォンのカメラをかざすだけでアクセスできる。東海道線沿いの"謎"のQRコードは、名古屋方面行きは進行方向に向かって左側の車窓から、岐阜方面行きは右側の車窓から見える。建物と線路の間に道路はないため、電車の乗客に向けて掲げているようだ。通過の瞬間に合わせてスマホのカメラを向けてみるも、電車のスピードが速すぎて読み取れない!

 車で現地に行き、場所を特定する。どうやら岐南町総合体育館(同町平成)のようだ。支配人の小川昌浩さん(40)が「よく気づきましたね」と驚く。同館はスポーツ用品大手のミズノが指定管理者になって管理運営している。小川さんも同社の社員だ。

 小川さんによると、QRコードは同館の利用者を増やすきっかけになればと掲げて1年以上になる。ポスターほどの大きさで、A4サイズの紙を8枚つなぎ合わせて窓に貼った。同館の駐車場側にも貼られているが、線路側は電車の乗客がターゲットという。

 何を伝えているのか。ミズノは同町で、ほかにも町のテニスコートなども管理運営している。QRコードのうち二つは、ミズノが運営する町の体育施設と自社のウェブサイト。残る一つは、同館のSNS(会員制交流サイト)のフェイスブックページだと教えてくれた。「岐南町 ミズノ」で検索すればアクセスできるといい、小川さんは「個人でも町外の方でも利用できる。ミズノのノウハウを生かしたスクールも開いているので、ぜひ利用してほしい」と話す。

 QRコードの正体は分かったが、電車からは読み取れなかったと伝えると「僕も実際に電車に乗って試しましたが、想像以上の速度で全く無理だった」と小川さん。今は「謎解きのような形で、気になった方に調べてもらえたら」との思いで掲げているという。


カテゴリ: くらし・文化