名鉄資料館、12月閉館 資料は今後非公開

2020年10月01日 08:59

12月25日で閉館する名鉄資料館=30日午後、可児市川合北

12月25日で閉館する名鉄資料館=30日午後、可児市川合北

 名古屋鉄道は、岐阜県可児市川合北の名鉄資料館を12月25日で閉館すると発表した。120年以上にわたる名鉄の歴史を伝える数々の資料の保存・展示施設として、1994年6月の開館以来、県内外の鉄道ファンや親子連れに親しまれてきた。隣接する同社の教習所が老朽化のため閉鎖されるのに伴い、閉館が決まった。

 資料館は従業員教育の目的も兼ね、教習所に併設する形で創業100周年記念で開館した。名鉄の前身、愛知馬車鉄道の敷設願のほか、歴代の名鉄電車の記念切符やヘッドマーク、制服、車両機器など貴重な資料約3万5千点を収蔵・展示する。平日のみの開館で予約制にもかかわらず、今も多くの鉄道ファンが訪れる。

 閉館の報に、ファンからは「名鉄の歴史の長さを実感できる、東海地方では数少ない鉄道資料館だった」などと惜しむ声が上がる。鉄道ジオラマや運転シミュレーションゲーム(いずれも現在は利用停止中)で小5の息子とよく遊んだという名古屋市の女性(40)は「パタパタ式の行き先表示器が動くのを見ることができ感動した。最後にもう一度行きたい」と残念がった。

 同社広報部は「多くの方々に来館してもらい感謝している。資料は引き続き保管し、後世に残していく」と話す。資料は今後、倉庫に保管され、今のところ公開の予定はないという。

 閉館までの期間中、インターネットで来館予約を受け付ける。入館無料。新型コロナウイルス感染予防のため、定員は午前、午後の各6人。


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