ヨモギ加工施設開設 就労支援事業所の商品力強化

2020年10月10日 22:52

草餅や入浴剤の材料となるヨモギを加工する施設「楽山よもぎ工房」=海津市南濃町津屋

草餅や入浴剤の材料となるヨモギを加工する施設「楽山よもぎ工房」=海津市南濃町津屋

 岐阜県海津市南濃町津屋の社会福祉法人「楽山(らくざん)・杜(もり)の会」が、ヨモギを加工する施設「楽山よもぎ工房」を同所に開設した。運営する障害者の就労継続支援B型事業所「やろまいか」で製造する草餅などの材料に使う。加工作業を効率化することで、人気商品の草餅やヨモギの新商品の開発を強化し、売り上げ増を目指す。

 事業所は、草餅のほか養鶏事業や古本のインターネット販売などを手掛ける。草餅は、後継者がいないため閉店することになった大垣市の和菓子店から作り方や機材などを譲り受けて2004年から製造を開始。利用者の手作りで通常の草餅よりも一回り大きく食べ応えがあるのが特徴で、県内外のショッピングモールや道の駅などで販売する。現在では、事業所の年間約6千万円の売り上げの8割を占める主力商品となっている。

 昨年からは、揖斐川町春日地区でヨモギを栽培するNPO法人「山菜の里いび」の小寺春樹理事長の指導を受けて、海津市内でヨモギの栽培にも取り組む。年間で約1トンの収穫を見込み、ヨモギのさわやかな香りが強いのが特徴という。

 新設の工房では、ヨモギを煮たり乾燥させたりする作業を集中して行い、品質管理を強化して入浴剤など新製品の開発にも乗り出す。利用者の工賃は月平均で2万3千円ほどで、多い人で8万円と県内平均よりも高いが、今後は売り上げ増により工賃も増やしていくという。

 完成式には同法人の関谷道晴理事長や関係者、施設の利用者らが参加し、テープカットして祝った。関谷理事長は「新型コロナウイルスの影響も落ち着いて売り上げも回復してきた。工房を活用して社会復帰に向けて夢の持てる施設を目指す」と抱負を語った。


カテゴリ: くらし・文化 経済