普通列車「大垣夜行」今も運行?

2020年10月12日 08:31

ムーンライトながら=2012年、JR東京駅

ムーンライトながら=2012年、JR東京駅

Q. 学生時代の友人と、「大垣夜行」に東京から一緒に乗って帰ってきた時の昔話に花が咲きました。そこで、もう大垣夜行は存在しないと聞きましたが、本当になくなってしまったのでしょうか。また、素朴な疑問なのですが、なぜ乗降客の多い名古屋や岐阜でなくて大垣が終点だったのでしょうか。(岐阜市・40代女性)

◆冬休みなどに快速の臨時電車

A. 大垣夜行は東海道本線の東京駅と大垣駅をつなぐ全車自由席の夜行の普通列車の通称でした。国鉄時代からあり、JRに移行した後も人気が高かったことからJR東日本とJR東海に引き継がれて運行を続けていました。安く旅行ができる貴重な移動手段として、かつて利用された人も多いのではないでしょうか。

 愛された大垣夜行ですが、合理化の流れから1996年のダイヤ改正で、全車指定席で快速の「ムーンライトながら」に置き換えられました。さらに2009年のダイヤ改正では、長距離の利用客が多い夏休みや冬休みを中心にした臨時電車になります。臨時電車化の理由とされているのが、02年のバス事業者の規制緩和による低料金の高速バスの台頭と、それに伴う利用客数の減少です。また利用客が特定のシーズンに偏り、安定した利用客数のある電車ではなかったため、JR東海広報部では「年間を通じてみれば、新幹線をはじめとした輸送サービスの充実で社会的使命の終焉(しゅうえん)を迎えた」としています。なお昨年度の運行は74本で、本年度はコロナ禍を反映してまだ1本も走っていません。

 終点が大垣駅にされている理由ですが、電車のメンテナンスを行う車両区があることが大きな理由のようです。また他の駅の状況や車両の運用、ダイヤの構成などを踏まえ、総合的に決めているようです。

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カテゴリ: くらし・文化 社会