病院の感染対策見える化 外来患者数減「安心して来院を」

2020年10月15日 09:38

「みんなで安心マーク」と感染防止策を分かりやすく示したチェックリストを入り口に掲示する近藤ゆか耳鼻咽喉科=岐阜市野一色

「みんなで安心マーク」と感染防止策を分かりやすく示したチェックリストを入り口に掲示する近藤ゆか耳鼻咽喉科=岐阜市野一色

 新型コロナウイルス感染防止に向けた取り組みを「見える化」しようと、岐阜県内の病院や診療所が、感染対策を取ったことを示す「みんなで安心マーク」の張り出しを始めた。感染を恐れ受診を控える患者に安心して来院するよう呼び掛けている。

 マークはA4判。日本医師会、日本歯科医師会などが製作しており、それぞれの会のキャラクターが描かれている。▽スタッフがサージカルマスク着用や検温をしている▽患者間が一定の距離を保てるようにしている▽共用部分の消毒や換気を適切に行っている-など所定の項目をクリアすれば、それぞれのサイトから印刷し、掲示できる。

 県医師会や県歯科医師会は、感染リスクを恐れて来院を控える患者がおり、適切な治療ができなくなる可能性があるため、マークを通じて患者に安心して通院してもらおうと、張り出すよう促している。

 緊急事態宣言後の5月、県保険医協会が県内1343の病院・診療所に外来患者数を聞き取ったところ、全体の9割が「減った」と回答。せきやのどの痛みといった風邪症状の患者が多い耳鼻咽喉科は65%が5割減となった。協会の担当者は「これまで気軽に受診していた人たちが来なくなった」と分析。「外来患者数は今も元に戻っていない。受診控えが長引けば、多くの医療機関の経営が成り立たなくなる」と気をもむ。

 歯科診療も受診控えが続いているという。県歯科医師会理事の近藤万知医師は「約2割のかかりつけ患者が今も受診を控えている。痛みや腫れなどの症状がある人や治療中の人は、放置すれば悪化の可能性もある。感染対策は万全なので、治療を続けてほしい」と訴える。近藤ゆか耳鼻咽喉科(岐阜市野一色)では、新型コロナ対策で受け付けカウンターに飛沫(ひまつ)防止用のアクリル板を設置し、入り口や室内にマークを張り出している。近藤由香院長は「安心して通ってほしい」と呼び掛けている。


カテゴリ: 医療 新型コロナウイルス