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天下分け目の戦いから420年 関ケ原古戦場記念館オープン



 天下分け目の戦いとして知られる1600年の関ケ原の合戦の舞台となった岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原で21日、合戦を題材にした県の新たな観光拠点「岐阜関ケ原古戦場記念館」がオープンした。この日は、合戦の起きた旧暦の慶長5年9月15日からちょうど420年。新型コロナウイルスの影響で苦戦を強いられる県の観光戦略だが、全国的な知名度を誇る関ケ原に新たなランドマークが完成し、古戦場を巡る広域的な観光拠点として期待が高まる。一般公開は22日から。

 県と町が2015年に策定した「関ケ原古戦場グランドデザイン」に基づいて整備を進めてきた。総工費は約50億円。新型コロナの感染拡大を受けて開館を延期していた。

 5階建ての記念館は三つのフロアで構成。1階では、床面にスクリーンを設置した「グラウンド・ビジョン」で合戦に至った流れや東西両軍の陣営を紹介、人気講談師の神田伯山さんが音声で案内する。大画面シアターも設け、映像を通して合戦が体感できる。

 2階には、合戦に参加した武将の甲冑や古文書といった資料を並べた展示室や鉄砲、やりの模型に触れられるコーナーを設置。最上階の5階は、全方位ガラス張りの展望室で、約30メートルの高さから笹尾山や各武将の陣跡といった戦いの舞台を一望できる。施設には土産物を取り扱う商業棟があり、史跡ガイドやレンタサイクルも予約できる。

 記念式典には、古田肇知事や小和田哲男館長(静岡大名誉教授)ら関係者が出席。古田知事は「記念館が多くの方に心から愛されることを願う」とあいさつ。記念館のアンバサダーに委嘱された俳優の竹下景子さんや西脇康世関ケ原町長、小和田館長らとともにテープカットをしてオープンを祝った。

 関連イベントとして開かれた武将子孫トークには、関ケ原の合戦に参加した徳川家康、石田三成、島津義弘といった6人の武将の子孫が登壇。先祖とのゆかりやそれぞれの視点から見た合戦について意見を交わした。また、小和田館長による講演会もあり、合戦の意義や記念館が目指す方向性を語った。

カテゴリ: おでかけ 動画