岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


豪華絢爛な山車が間近に きらびやかな幕や彫刻注目



  • 展示された宮町(左)と新町の山車=羽島市竹鼻町、竹鼻まつり山車会館 
  • 宮町山車の大幕「丸龍図」(部分) 
  • 「青山スクエア」に隣接してオープンした竹鼻まつり山車会館(正面奥)=同町 

◆竹鼻まつり山車会館(羽島市)

 豪華絢爛(けんらん)な山車で知られる岐阜県羽島市竹鼻町の竹鼻まつり。毎年5月3日の八剱神社の祭礼で、江戸時代に起源がある13両の山車のうち、半数ずつが曳行(えいこう)される。祭りの日以外に山車を見ることはできなかったが、羽島市役所近くの憩いの広場「青山スクエア」に隣接する市営の「竹鼻まつり山車会館」が今月10日オープン、山車2両の展示が始まった。

 金銀色糸の刺繍(ししゅう)が施されたきらびやかな大幕や見送り幕、信州諏訪の立川和四郎ら高名な彫刻師による彫刻などが取り付けられた山車は、すべて県重要有形民俗文化財。ほとんどが、からくり人形や子どもの手踊りなどの奉芸ができる舞台を備える。

 祭りは江戸時代半ばに始まり、後期の天保年間には13両がそろっていたとされるが、明治24(1891)年の濃尾震災で半数が被災。その後、新造や修理を経て現在の13両になった。各町内で山車保存会が結成され、管理や曳行を担っている。

 「上町(かんまち)」の山車も本体は濃尾震災で焼失したが、精巧な立川和四郎彫刻や尾張の玉屋庄兵衛作のからくり人形、中国の故事にちなむ「竹林七賢人の図」の大幕などは別の場所で保存しており、「奇跡的に焼け残った」と保存会の青木義弘会長が教えてくれた。「町内に人が少ないので、組み立てや保存が大変だが、先祖から伝わった貴重なものなので守っていきたい」

 現在展示されているのは「宮町」と「新町」の山車。柵はあるものの、それぞれぐるりと山車の周囲を回ることができ、至近距離で装飾を眺められる。「丸龍図」(宮町)や「雲龍図」(新町)などの大幕は、ため息が出るほどの美しさ。羽島市商工観光課職員の浅野洋充さんは「大幕や見送り幕などの幕類や彫刻、彫金、螺鈿(らでん)細工など、贅(ぜい)の限りを尽くした山車を間近で楽しんでほしい」と話す。

 山車会館は、同市の一般財団法人国際クラブの青山馥名誉会長と妻のるみ代表理事が今春、金婚式を迎えた記念と観光振興のためにと、同クラブが建設し、市に寄贈した。

 宮町と新町の山車の展示は11月末までの予定。今後2両ずつ入れ替えて展示を行うという。駐車は羽島市役所の駐車場を利用できる。

【案内】竹鼻まつり山車会館 住所=羽島市竹鼻町3062―3。交通=名鉄「羽島市役所前駅」から徒歩3分。入館料=大人300円、中学生以下無料。開館は午前9時~午後4時。祝日を除く月曜日と祝日の翌日、年末年始は休館。問い合わせ=電話058(392)5115。

カテゴリ: おでかけ くらし・文化