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「下肢静脈瘤」新治療、血管内塞栓術を県内初導入 痛み少なく負担軽減



  • 「手術では患者がリラックスできるように心掛けている」と話す富田伸司副院長=岐阜市薮田南、岐阜ハートセンター 
  • 血管内塞栓術で使うカテーテル一式 

 足の静脈がうっ血して、こぶのように膨らむ下肢静脈瘤(りゅう)の新たな治療法「血管内塞栓(そくせん)術(ベナシール)」を、岐阜市薮田南の岐阜ハートセンターが県内で初めて導入した。医療用接着剤を静脈内に注入して血管をふさぐ方法で、従来の治療法よりも痛みが少なく患者の負担を軽減できる。

 下肢静脈瘤は、静脈の弁機能が低下し、血液が逆流することで起きる。足がつったり、むくみや痛みを引き起こしたりするほか、静脈がぼこぼこと盛り上がるため、見た目を気にする患者も多い。長時間の立ち仕事、遺伝、肥満、妊娠などが原因で発症する。

 血管内塞栓術は昨年12月に保険適用された治療法。膝の横側からカテーテルを挿入、医療用接着剤を静脈内に押し出し血管をふさぎ、血液の逆流を防ぐ。手術時間は30分から1時間で、翌日から軽い運動も可能。静脈を焼く従来の治療法と比較すると、広範囲の局所麻酔が不要なため痛みが最小限に抑えられ、やけどのリスクもない。同センターでは先月下旬の導入後、男女10人の患者を血管内塞栓術で治療、術後経過は良好という。

 治療を担当する心臓血管外科の富田伸司副院長(56)は「手術は痛みが少なく、リラックスできるように努めている。気になることがあれば相談してほしい」と呼び掛ける。

カテゴリ: 医療