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若者呼び込み街変わった 柳ケ瀬ドンキ25日閉店



25日に閉店するドン・キホーテ柳ケ瀬店=23日午後、岐阜市徹明通
25日に閉店するドン・キホーテ柳ケ瀬店=23日午後、岐阜市徹明通

 岐阜市の柳ケ瀬商店街のディスカウント店「ドン・キホーテ柳ケ瀬店」が25日に閉店し、オープンから10年目の節目に幕を閉じる。郊外型の大型店が増える中、中心市街地の一角で商店街の集客を支えてきた。周辺には若い経営者が運営する個性的な店が増え、10年前に比べて街の雰囲気や客層は変化しているが、商店街関係者は「以前と違う客層を商店街に呼び込んだ」と一定の効果を語る。

 「街の景色が変わった。インパクトは強かった」。ドンキの誘致に尽力した市商店街振興組合連合会の古川洋治元理事長(76)はオープン当初を懐かしむ。行政などと誘致活動を推進。2011年のオープン後は黄色の買い物袋を持つ人が商店街を行き交った。

 話題性も大きかった。当時は県内のドンキの店舗が珍しく、各務原市の1店舗のみ。食料品から生活用品、ブランド品、衣類雑貨、家電製品まで低価格でそろえ、若者を中心に人気が広がっていた。「にぎわい創出の役割を担ってくれた」と感謝する。

 19年夏には、市内の若手経営者有志がドンキの入居ビルで期間限定のお化け屋敷を開催。来場者が若い世代の客層とも重なり、入場待ちの列ができるほどの盛況ぶりだった。

 主催団体の広報担当として運営に携わった建設業稲垣康雄さん(52)は「買い物客が見に来たり、(8階の)ぎふ葵劇場の常連客が孫を連れてきたり、新しい交流が次々と生まれた。思い出深い場所だけに寂しさはある」と振り返る。

 柳ケ瀬商店街のオーダースーツ店「サツキテーラー」の水野琢朗代表(31)は「10年あったドンキがなくなることは寂しいが、商店街は10年前と変わった」と強調。「大きなテナントが存在感を出す時代は終わった。商店街が生まれ変わるチャンスにしたい」と前を向いた。

カテゴリ: 社会 経済