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「信長期の石垣」裏付けへ 岐阜城で本年度調査始まる



岐阜城の天守台の石垣付近で始まった発掘調査の現場=岐阜市、金華山
岐阜城の天守台の石垣付近で始まった発掘調査の現場=岐阜市、金華山

 岐阜市の金華山の山頂近くで岐阜城の発掘調査を進める市は28日、天守の土台(天守台)周辺と一ノ門で本年度の調査を始めた。昨年度の調査では、天守西側で戦国武将織田信長の時代に築かれた可能性がある石垣が見つかっており、本年度は石垣の調査範囲を広げてその裏付けを進める。

 一ノ門は江戸時代の絵図や記録に出てくる山頂付近の門で、現在は巨石や石垣が一部残る。山県市の大桑城の岩門も、巨石や石垣を使っている点で構造が似ており、今月から岩門の発掘調査を始めた同市と情報を共有しながら、岐阜城と大桑城の関連性にも迫りたい考えだ。

 天守台周辺の石垣調査は西側の約260平方メートルを予定。掘る範囲も昨年度の4倍以上の約22平方メートルになるとしている。石垣の積み方の特徴は、信長が入城する前の城主斎藤家の時代と違いがあることが分かっており、構造や築造時期を詳しく調べる。調査面積は一ノ門と合わせて計約440平方メートル。

 市は2018年度から山頂部で本格的な調査に入り、本年度は1月中旬までを予定。調査の様子はツイッターで随時紹介するほか、一ノ門の調査は登山道から見学できる。天守台周辺は場所が狭く危険なため、見学会は行わない。

 初日は作業員5人が天守台西側の雑草を取り除き、調査の準備をした。

 柴橋正直市長はこの日の会見で「岐阜城の本来の姿がどういうものか披露したい。市民の愛着と、観光客に足を運んでもらえる大きなチャンスにもつながる」と意義を強調した。

カテゴリ: くらし・文化 科学